あまくさ‐しろう【天草四郎】
[1621〜1638]江戸初期のキリスト教信者。本名、益田時貞(ますだときさだ)。16歳で島原天草一揆の首領に推され、原城で90日間籠城(ろうじょう)の末、敗死。
おう‐してい【王士禎】
[1634〜1711]中国、清代の詩人。新城(山東省)の人。本名は士禛(ししん)。号は阮亭(げんてい)・漁洋山人。銭謙益の影響を受け、神韻説を唱え、新鮮な雅趣に富む詩を作った。詩文集「帯経堂集」...
かのう‐こうきち【狩野亨吉】
[1865〜1942]哲学者・思想家。秋田の生まれ。一高校長。京都大学初代文科大学長。日本の自然科学思想史の開拓者で、安藤昌益らを発掘。
こばやし‐まこと【小林誠】
[1944〜 ]物理学者。愛知の生まれ。昭和48年(1973)、益川敏英と共同で「小林益川理論」を発表。基本粒子クオークが6種類以上存在すれば、宇宙の成り立ちにかかわる「CP対称性の破れ」の現象...
さくらだ‐つねひさ【桜田常久】
[1897〜1980]小説家。大阪の生まれ。「平賀源内」で芥川賞受賞。他に「探求者」、伝記小説「安藤昌益(しょうえき)」「画狂人北斎(ほくさい)」など。
スハルト【Suharto】
[1921〜2008]インドネシアの第2代大統領。中部ジャワの出身。第二次大戦では宗主国オランダの兵士として戦うが、日本に敗れると日本が組織した軍に入隊。戦後は独立戦争で活躍。1965年、軍部左...
ちぎょく【智旭】
[1599〜1655]中国、明末の天台宗の僧。蘇州(江蘇省)の人。字(あざな)は藕益(ぐうやく)。号、八不道人。儒学を学び、のち仏教の天台・唯識などの諸学に精進、諸宗を体系づけようとし、またキリ...
ちょう‐ひ【張飛】
[166?〜221]中国、三国時代の蜀(しょく)の武将。涿(たく)郡(河北省)の人。字(あざな)は益徳。関羽とともに劉備をたすけて魏・呉と戦った。勇猛だが粗暴で、呉討伐の際に部下に殺された。
ノーマン【Edgerton Herbert Norman】
[1909〜1957]カナダの日本史研究家・外交官。宣教師の子として日本で生まれた。第二次大戦後、駐日カナダ代表部主席。エジプト大使在任中、マッカーシズムに抗議して自殺。著「日本における近代国家...
りゅう‐あん【劉晏】
[715〜780]中国、唐の政治家。曹州南華(河北省)の人。代宗に仕え、塩の専売制の確立や江南から華北への物資の運輸法で利益を上げ、安史の乱後の財政再建に尽力。