もりと‐たつお【森戸辰男】
[1888〜1984]社会学者。広島の生まれ。大正9年(1920)論文「クロポトキンの社会思想の研究」が危険思想の宣伝とされ投獄。第二次大戦後、日本社会党の結成に参画、片山・芦田両内閣の文相を務...
モルガン【Lewis Henry Morgan】
[1818〜1881]米国の人類学者・社会学者。アメリカ先住民のイロコイ族の養子となり彼らの親族組織・制度を研究。エンゲルスなどに影響を与えた。著「古代社会」。モーガン。
モンテスキュー【Charles Louis de Secondat de la Brède et de Montesquieu】
[1689〜1755]フランスの啓蒙思想家・法学者。「法の精神」で法の原理を実証的に考察。三権分立論はフランス革命やアメリカ憲法などに大きな影響を与えた。他にフランスの政治・社会制度を風刺・批判...
モース【Marcel Mauss】
[1872〜1950]フランスの社会学者・民族学者。デュルケームの甥。フランス民族学の先駆者として活躍。ポトラッチやクラなどを分析した「贈与論」は、後の構造主義に大きな影響を与えた。
やの‐りゅうけい【矢野竜渓】
[1851〜1931]政治家・小説家。大分の生まれ。本名、文雄。大隈重信のもとで官吏となり、さらに立憲改進党の結成に参画。また、報知新聞・大阪毎日新聞に参与、政治小説・随筆などで文名を上げた。小...
やまかわ‐きくえ【山川菊栄】
[1890〜1980]評論家・婦人運動家。東京の生まれ。山川均と結婚。伊藤野枝らと赤瀾会(せきらんかい)を結成、社会主義の立場から婦人解放運動に活躍。第二次大戦後、初代の労働省婦人少年局局長。
やまかわ‐ひとし【山川均】
[1880〜1958]社会主義者。岡山の生まれ。同志社中退後、社会主義運動に接近、赤旗事件で投獄。大正11年(1922)に日本共産党準備会に参加。山川イズムと呼ばれる「無産階級運動の方向転換」を...
やまさき‐とよこ【山崎豊子】
[1924〜2013]小説家。大阪の生まれ。本姓、杉本。大阪を舞台にした小説で執筆活動をスタートし、「花のれん」で直木賞受賞。その後は綿密な取材に基づく社会派の問題作を数多く手がけ、人気作家とな...
やまじ‐あいざん【山路愛山】
[1865〜1917]評論家。江戸の生まれ。本名、弥吉。「国民新聞」の記者、「信濃毎日新聞」の主筆を経て雑誌「独立評論」を創刊。独自の国家社会主義を主張した。著「足利尊氏」「社会主義管見」「現代...
やまのうえ‐の‐おくら【山上憶良】
[660〜733ころ]奈良前期の官人・歌人。大宝2年(702)渡唐し、帰国後、伯耆守(ほうきのかみ)・東宮侍講・筑前守を歴任。思想性・社会性をもつ歌を詠んだ。万葉集に長歌・短歌・旋頭歌(せどうか...