みよし‐たつじ【三好達治】
[1900〜1964]詩人。大阪の生まれ。「詩と詩論」に参加、のち堀辰雄らと「四季」を創刊。伝統詩を継承し、現代詩における純粋な叙情性を追求した。詩集「測量船」「南窗(なんそう)集」、詩論集「諷...
むらの‐しろう【村野四郎】
[1901〜1975]詩人。東京の生まれ。新即物主義による実験的作品を発表、のち存在の根源を重視する実存的な詩風を示した。詩集「体操詩集」「亡羊記」など。
むろう‐さいせい【室生犀星】
[1889〜1962]詩人・小説家。石川の生まれ。本名、照道。別号、魚眠洞。「愛の詩集」「抒情小曲集」を発表、叙情詩人として出発。のちに小説も発表。「性に眼覚める頃」「幼年時代」「あにいもうと」...
メーテルリンク【Maurice Maeterlinck】
[1862〜1949]ベルギーの詩人・劇作家。象徴主義演劇に新生面を開いた。1911年ノーベル文学賞受賞。詩集「温室」、戯曲「ペレアスとメリザンド」「青い鳥」など。
メーリケ【Eduard Mörike】
[1804〜1875]ドイツの詩人・小説家。形式・内容ともに多様な展開を果たした「詩集」などにより、ゲーテ以後最大の叙情詩人といわれた。ほかに小説「画家ノルテン」「プラハへの旅路のモーツァルト」など。
ももた‐そうじ【百田宗治】
[1893〜1955]詩人。大阪の生まれ。本名、宗次。詩誌「椎の木」を主宰。詩集「最初の一人」「ぬかるみの街道」など。
もり‐そういち【森荘已池】
[1907〜1999]小説家・詩人。岩手の生まれ。本名、佐一(さいち)。農民詩が高く評価され、宮沢賢治との親交でも知られる。特に賢治の没後は作品の紹介に尽力した。清潔な作風で東北を舞台にした作品...
モレアス【Jean Moréas】
[1856〜1910]フランスの詩人。ギリシャ生まれ。象徴主義の理論的指導者。のち、古典主義へ移行。詩集「スタンス」「情熱の巡礼」。
モンターレ【Eugenio Montale】
[1896〜1981]イタリアの詩人。エルメティズモの代表者の一人で、戦後イタリア詩の中心的詩人として活躍。批評も書き、小説家ズベーボを見出したことでも知られる。1975年ノーベル文学賞受賞。詩...
やぎ‐じゅうきち【八木重吉】
[1898〜1927]詩人。東京の生まれ。敬虔(けいけん)なキリスト者として、詩壇の外にあって純化された詩を発表した。詩集「秋の瞳」「貧しき信徒」など。