しゅんえ【俊恵】
[1113〜?]平安末期の歌人。東大寺の僧。源俊頼の子。通称大夫公(たゆうのきみ)。白川の自坊歌林苑で歌会・歌合わせを主催。鴨長明に歌を教えた。家集に「林葉和歌集」がある。
しょうげい【聖冏】
[1341〜1420]室町前期の浄土宗の僧。常陸(ひたち)の人。号、酉蓮社了誉(ゆうれんしゃりょうよ)。通称、三日月上人。神道・儒教なども学び、晩年に江戸小石川に伝通院を創建した。著「伝通記糅鈔...
しんら‐さぶろう【新羅三郎】
源義光(みなもとのよしみつ)の通称。
しんら‐ばんしょう【森羅万象】
[1754〜1809]江戸後期の狂歌師・戯作者・医師。江戸の人。本名、森島中良、のち桂川甫斎。通称、甫粲(ほさん)。狂号、竹杖為軽(たけづえのすがる)。平賀源内の門人で、2世風来山人と称した。洒...
すぎうら‐じょうい【杉浦乗意】
[1701〜1761]江戸中期の装剣金工家。信濃の人。通称、仙右衛門。江戸に出て奈良派の門に入る。肉合(ししあ)い彫りを創始し、主に小柄(こづか)を制作した。奈良三作の一人。
すぎやま‐さんぷう【杉山杉風】
[1647〜1732]江戸中期の俳人。蕉門十哲の一人。江戸の人。通称、鯉屋市兵衛。別号、採荼庵(さいたあん)・蓑翁(すいおう)。深川の芭蕉庵の提供など、芭蕉を経済的に援助した。著「常盤屋句合(と...
すぎやま‐たんごのじょう【杉山丹後掾】
江戸前期の古浄瑠璃の太夫。江戸浄瑠璃の祖。京都の人といわれる。通称、七郎左衛門。滝野検校(けんぎょう)に学び、江戸に出て操り芝居を興行。承応元年(1652)受領して「天下一」の称を冠せられた。生...
すずき‐ちょうきち【鈴木長吉】
[1848〜1919]鋳金家。帝室技芸員。武蔵の人。本名嘉幸(かこう)、長吉は通称。岡野東竜斎に師事。蝋型(ろうがた)技法にすぐれ、海外博覧会に出品して賞を受けた。
すずき‐はるのぶ【鈴木春信】
[1725?〜1770]江戸中期の浮世絵師。江戸の人。本姓は穂積、通称、次郎兵衛。号、思古人。錦絵(にしきえ)の成立に中心的な役割を果たした。美人画を得意とし、遊里風俗や市井(しせい)の日常生活...
スタール【Anne-Louise Germaine Staël】
[1766〜1817]フランスの小説家・批評家。通称、スタール夫人。ネッケルの娘。自由思想のため国外に追われ、欧州諸国に亡命。フランス‐ロマン主義の先駆者。小説「デルフィーヌ」「コリンヌ」、評論...