もとき‐よしなが【本木良永】
[1735〜1794]江戸中期の蘭学者。名は「りょうえい」とも。通称、栄之進。のち、仁太夫。長崎オランダ通詞として、訳書「天地二球用法」により、日本にコペルニクスの地動説を紹介。著「阿蘭陀海鏡書...
もんかん【文観】
[1278〜1357]鎌倉後期・南北朝時代の真言宗の僧。別名、弘真。通称、小野僧正。後醍醐天皇の帰依を受け、終始南朝興隆のために尽力。のち、失脚し甲斐に流されたが、再び中央に復帰。立川流の大成者...
やくしん【益信】
[827〜906]平安前期の真言宗の僧。備後(びんご)の人。奈良大安寺で出家して密教や法相(ほっそう)宗を学び、東寺長者・東大寺別当となった。宇多天皇出家の際の戒師で、円城寺の開山。その法流は寛...
やすつぐ【康継】
[?〜1621]桃山末期・江戸初期の刀工。近江の人。のち越前に移住。通称、下坂(しもさか)市之丞。徳川家康より「康」の字の使用と葵(あおい)紋を銘に入れることを許され、徳川家の御用鍛冶を務めた。...
やまおか‐てっしゅう【山岡鉄舟】
[1836〜1888]江戸末期から明治の剣術家・政治家。江戸の人。通称、鉄太郎。旧幕臣で無刀流剣術の流祖。戊辰(ぼしん)戦争の際、勝海舟の使者として西郷隆盛を説き、西郷・勝の会談を実現させて江戸...
やまだ‐ながまさ【山田長政】
[?〜1630]江戸初期、シャムの日本人町で活躍した人物。駿河の人。通称、仁左衛門。慶長16年(1611)ごろシャムに渡り、首都アユタヤの日本人町の長となって外交・貿易に従事。また、内戦を治めて...
やまだ‐ほうこく【山田方谷】
[1805〜1877]幕末・明治前期の陽明学者。備中の人。名は球。通称、安五郎。方谷は号。幕末期に松山藩の財政整理と藩政改革に成功。明治維新後は閑谷(しずたに)学校の再興に尽力した。
ゆり‐きみまさ【由利公正】
[1829〜1909]江戸末期から明治の政治家。越前福井藩出身。旧姓、三岡。通称、八郎。横井小楠に学び、藩政・国事に活躍。明治維新後、明治新政府の参与となり、太政官札の発行など政府の財政面を担当...
よこい‐しょうなん【横井小楠】
[1809〜1869]江戸末期の思想家・政治家。熊本藩士。通称、平四郎。藩政改革に努めたが失敗し、松平慶永に招かれて福井藩の藩政を指導。富国強兵を説き、また、幕府の公武合体運動に活躍。明治維新後...
よしお‐こうぎゅう【吉雄耕牛】
[1724〜1800]江戸中期の蘭学者・蘭方医。長崎の人。名は永章。通称、幸左衛門・幸作。耕牛は号。オランダ通詞のかたわら、蘭方医学を学び吉雄流の開祖となる。前野良沢・杉田玄白らを指導。「解体新...