かわだ‐じゅん【川田順】
[1882〜1966]歌人。東京の生まれ。甕江(おうこう)の子。佐佐木信綱門下。初期は浪漫的な作風で、のち写実的な傾向に転じた。実業界でも活躍。歌集「伎芸天」「山海経」「鷲」など。
しだ‐とし【志田順】
[1876〜1936]地球物理学者。千葉の生まれ。京大教授。潮汐による地殻の弾性研究・地震学などに業績を残した。昭和3年(1928)阿蘇火山観測所を開設。
すずき‐せいじゅん【鈴木清順】
[1923〜2017]映画監督・俳優。東京の生まれ。本名、清太郎。「港の乾杯 勝利をわが手に」で監督デビュー。内田百閒(ひゃっけん)原作の幻想的な作品「ツィゴイネルワイゼン」で高い支持を得る。代...
せんじゅん【専順】
[1411〜1476]室町中期の連歌師。京都六角堂頂法寺の僧で、宗祇(そうぎ)の師といわれる。「新撰菟玖波集」に108句が入集。著「片端(かたはし)」「法眼専順連歌」など。
たかみ‐じゅん【高見順】
[1907〜1965]小説家。福井の生まれ。本名、高間芳雄。プロレタリア文学運動に参加、検挙されて転向。鋭敏な感覚で、弧立した知識人の姿を描き出す。晩年は日本近代文学館の開設に尽力。小説「故旧忘...
まつもと‐りょうじゅん【松本良順】
[1832〜1907]西洋医学者。江戸の人。字(あざな)は子良。号は蘭疇(らんちゅう)。佐藤泰然の次男。幕命により長崎でポンペに学び、江戸に戻ってから医学所頭取。のち明治新政府の初代陸軍軍医総監...
みなもと‐の‐したごう【源順】
[911〜983]平安中期の歌人・学者。三十六歌仙の一人。和泉守・能登守。漢詩文・和歌にすぐれ、梨壺(なしつぼ)の五人の一人として後撰集の撰進、万葉集の訓読にあたった。著「倭名類聚鈔」、家集「源...
ら‐きんじゅん【羅欽順】
[1465〜1547]中国、明代の思想家。字(あざな)は允升(いんしょう)。号、整菴(せいあん)。気の運動の条理性が理であると主張し、従来の朱子学を批判した。著「困知記」「整菴先生存稿」など。