しばた‐きゅうおう【柴田鳩翁】
[1783〜1839]江戸後期の心学者。京都の人。名は亨。薩埵徳軒(さったとくけん)に心学を学び、のち、失明の身で諸国を巡講した。その筆録書「鳩翁道話」は、心学道話の代表とされる。
しばた‐けいた【柴田桂太】
[1877〜1949]植物学者。東京の生まれ。東大教授。植物の生理学的研究から生化学的研究への道を開いた。
しばた‐しょう【柴田翔】
[1935〜 ]小説家・ドイツ文学者。東京の生まれ。「されどわれらが日々—」で芥川賞受賞。他に「贈る言葉」「鳥の影」など。評論に「ゲーテ『ファウスト』を読む」、訳書に「ファウスト」がある。
しばた‐ぜしん【柴田是真】
[1807〜1891]幕末から明治の漆芸家・日本画家。江戸の人。通称、順蔵。蒔絵(まきえ)に新境地を示したほか、和紙の上に色漆で描く独自の漆絵を創始。作「茨木童子図額」など。
しば‐たつと【司馬達等】
古代の渡来人。継体天皇のときに来日。蘇我馬子(そがのうまこ)と協力して仏教の興隆に努めた。仏師鞍作止利(くらつくりのとり)は、その孫。生没年未詳。
しばた‐みなお【柴田南雄】
[1916〜1996]作曲家。東京の生まれ。雄次の子。東京芸大教授。二十世紀音楽研究所を設立、前衛音楽のリーダーとして活躍した。十二音技法の歌曲「朝の歌」の他、「コンソート‐オブ‐オーケストラ」...
しばた‐ゆうじ【柴田雄次】
[1882〜1980]化学者。東京の生まれ。東京帝大教授、東京都立大総長、学士院院長。錯塩化学・分光化学・地球化学の研究で業績を残した。「金属錯塩の分光科学的研究」で学士院恩賜賞を受賞。昭和37...
しばた‐れんざぶろう【柴田錬三郎】
[1917〜1978]小説家。岡山の生まれ。本姓、斎藤。スピード感あふれる文体で、自由な発想の時代小説を数多く執筆。剣豪小説で絶大な人気を集めた。「イエスの裔(すえ)」で直木賞受賞。他に「眠狂四...
しば‐たん【司馬談】
[?〜前110]中国、前漢の学者。司馬遷の父。太史令という暦官にあって歴史の編纂(へんさん)事業に着手したが、完成をみないで没した。「史記」は司馬遷が父の業を受け継いで成ったもの。
しばの‐りつざん【柴野栗山】
[1736〜1807]江戸中期の儒学者。讃岐(さぬき)の人。名は邦彦。後藤芝山(ごとうしざん)に学び、江戸に出て昌平坂学問所の教官となった。のち、老中松平定信に寛政異学の禁を建議した。寛政の三助...