えがみ‐ふじお【江上不二夫】
[1906〜1982]生化学者。東京の生まれ。東大教授。核酸の構造・機能を研究し、日本における分子生物学を育てた。有機化学の分野でも業績があり、国際生命の起源学会会長などを務めた。著「生化学」「...
えきん【絵金】
[1812〜1876]幕末から明治初期の町絵師。土佐の生まれ。本姓は弘瀬、通称は金蔵。絵金は俗称。江戸で狩野派に学び、土佐に帰って芝居絵に怪奇的で特異な画風を展開した。
えぎ‐かずゆき【江木千之】
[1853〜1932]官僚・政治家。山口の生まれ。大正13年(1924)清浦内閣の文相。貴族院議員。枢密顧問官。
えぎ‐たすく【江木翼】
[1873〜1932]政治家。山口の生まれ。千之の養子。憲政会・民政党に属し、内閣書記官長・法相・鉄道相を歴任。
えくに‐かおり【江国香織】
[1964〜 ]小説家・児童文学作家。東京の生まれ。童話作家として評価された後、詩的でみずみずしい作風の恋愛小説で若い女性の支持を得る。「号泣する準備はできていた」で直木賞受賞。他に「こうばしい...
えさき‐れおな【江崎玲於奈】
[1925〜 ]物理学者。筑波大学学長。大阪の生まれ。昭和32年(1957)エサキダイオードを発明。昭和48年(1973)、半導体の研究でノーベル物理学賞受賞。翌年、文化勲章受章。
えざき‐まさのり【江崎誠致】
[1922〜2001]小説家。福岡の生まれ。復員して政治活動に身を投じるが、その後は冷静な筆致で戦記ものを執筆。「ルソンの谷間」で直木賞受賞。他に「名人碁所(ごどころ)」「十字路」など。
えとう‐じゅん【江藤淳】
[1932〜1999]文芸評論家。東京の生まれ。本名、江頭淳夫(えがしらあつお)。保守主義を代表する評論家。昭和51年(1976)芸術院賞受賞。日本文芸家協会理事長などを歴任するが、夫人の死後、...
えどがわ‐らんぽ【江戸川乱歩】
[1894〜1965]小説家。三重の生まれ。本名、平井太郎。筆名は19世紀米国の文学者エドガー=アラン=ポーのもじり。大正12年(1923)雑誌「新青年」に「二銭銅貨」を発表、日本の探偵小説の基...
えのもと‐けんいち【榎本健一】
[1904〜1970]喜劇俳優。東京の生まれ。浅草オペラの出身で、エノケンの愛称で人気を博した。一座を主宰して舞台出演するかたわら、映画でも活躍した。