とうごう‐せいじ【東郷青児】
[1897〜1978]洋画家。鹿児島の生まれ。本名、鉄春。未来派風の「パラソルさせる女」を第3回二科展に初出品し、二科賞を受賞。のち、二科会の中心的存在となり、会長を務める。甘美な色調と装飾性を...
とう‐たく【董卓】
[?〜192]中国、後漢末の群雄の一人。霊帝の没後、献帝を擁立。一時は政権を掌握するが、袁紹(えんしょう)を中心とした軍に敗れ、のち部下の呂布(りょふ)に殺された。
とうどう‐しづこ【藤堂志津子】
[1949〜 ]小説家。北海道の生まれ。本名、熊谷政江。都会的な恋愛小説、特に中年女性の心理をえぐった作品で、同年輩の女性を中心に多くの読者を得る。「熟れてゆく夏」で直木賞受賞。他に「マドンナの...
とうやま‐みつる【頭山満】
[1855〜1944]国家主義者。福岡の生まれ。萩の乱で一時入獄。自由民権運動に参加後、国家主義に転じ、玄洋社を創立。強硬外交と大陸進出を唱え、在野で右翼の中心人物として活躍。
ときわ‐みつなが【常盤光長】
平安後期の宮廷画家。後白河法皇の命で作られた「年中行事絵巻」の中心画家で、また「伴大納言絵詞(ばんだいなごんえことば)」の作者ともされる。土佐光長とも称された。生没年未詳。
とみい‐まさあきら【富井政章】
[1858〜1935]民法学者。京都の生まれ。フランス法学派の中心的存在。民法典起草者の一人。東大教授・貴族院議員・枢密顧問官などを歴任。著「民法原論」など。
トライチュケ【Heinrich von Treitschke】
[1834〜1896]ドイツの歴史家・政治評論家。プロイセンを中心とするドイツ統一を主張。排他的な権力国家思想を鼓吹した。著「一九世紀ドイツ史」など。
ドニ【Maurice Denis】
[1870〜1943]フランスの画家。ゴーギャンの影響下に結成されたナビ派の中心となる。のち多数の宗教画を描いた。作「聖歌」など。
なかがわ‐おつゆう【中川乙由】
[1675〜1739]江戸中期の俳人。伊勢の人。通称、喜右衛門。別号、麦林舎・梅我。岩田涼菟(いわたりょうと)に師事。伊勢派の中心人物。平俗軽妙な作風で知られた。編著「麦林集」「伊勢新百韻」など。
なかつか‐いっぺきろう【中塚一碧楼】
[1887〜1946]俳人。岡山の生まれ。本名、直三。河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)の新傾向俳句の中心作家。「海紅」創刊に加わり、のち主宰。句集「はかぐら」「多摩川」など。