マリーノ【Giambattista Marino】
[1569〜1625]イタリアの詩人。その奇想的、感覚的詩風はマリニズモとよばれ、17世紀イタリアのバロック文学を方向づけた。長編叙事詩「アドーネ」など。
マルコ‐ポーロ【Marco Polo】
[1254〜1324]イタリアの旅行家。1271年陸路で中国に向かい、元の上都に到着。フビライに厚遇されて17年間滞在し、各地を旅行。1295年に海路でベネチアに帰国。のちジェノバとの戦争で捕虜...
まるばし‐ちゅうや【丸橋忠弥】
[?〜1651]江戸前期の浪人。出羽の人という。宝蔵院流の槍術にすぐれ、江戸に道場を開く。由井正雪と共謀して慶安の変を企てたが、事前に発覚して処刑された。
歌舞伎狂言「樟紀流花見幕張(くすの...
めんざん‐ずいほう【面山瑞方】
[1683〜1769]江戸中期の曹洞宗の僧。肥後の人。卍山道白(まんざんどうはく)・損翁宗益らに師事。曹洞宗の中興と称される。著「正法眼蔵渉典録」など。
もちづき‐ぎょくせん【望月玉蟾】
[1693〜1755]江戸中期の画家。京都の人。名は重盛。通称、藤兵衛。望月派の祖。土佐光成・山口雪渓に師事。のち、中国画を範としてすぐれた水墨画・青緑山水画を描いた。
よう‐てい【葉挺】
[1896〜1946]中国の軍人。広東省恵陽県の人。北伐に軍功をたてたのち、南昌暴動・広東コミューンに参加。新四軍軍長となったが、皖南(かんなん)事件で国民党軍に捕らえられた。第二次大戦後釈放さ...
よこた‐きさぶろう【横田喜三郎】
[1896〜1993]国際法学者・裁判官。愛知の生まれ。東大教授。最高裁判所長官。満州事変以降の軍国主義に対し、国際法の立場から批判的立場をとる。昭和56年(1981)文化勲章受章。
よこみぞ‐せいし【横溝正史】
[1902〜1981]小説家。兵庫の生まれ。本名、正史(まさし)。日本の風土に怪奇性を融合させた本格推理小説を発表。作「本陣殺人事件」「八つ墓村」「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄(てまりうた)」「...
よこやま‐たいかん【横山大観】
[1868〜1958]日本画家。茨城の生まれ。本名、秀麿。岡倉天心・橋本雅邦に師事し、日本美術院の創立に参加。天心没後は再興日本美術院を主宰。朦朧体(もうろうたい)とよばれる画風を試みるなど、日...
りゅうかん【隆寛】
[1148〜1228]平安末期・鎌倉前期の浄土宗の僧。京都の人。法然に師事。東山の長楽寺に住み、多念義を主張。著「一念多念分別事」など。