あまこ‐つねひさ【尼子経久】
[1458〜1541]戦国時代の武将。出雲の守護代であったが、室町幕府軍に追われ、のち山陰各地を攻略して、大内氏・毛利氏と対立。
あらきだ‐ひさおゆ【荒木田久老】
[1747〜1804]江戸後期の国学者・歌人。伊勢内宮の神官。号、五十槻園(いつきぞの)。賀茂真淵(かものまぶち)に学び、のち、同門の本居宣長と対立。著「万葉考槻の落葉」「日本紀歌解」など。
アラービー‐パシャ【Aḥmad ‘Arābī Pasha】
[1841〜1911]エジプトの軍人・民族運動指導者。ヨーロッパ列強による内政干渉に抵抗する国民運動を指導し、1882年に武力蜂起したが、英軍に鎮圧され、セイロンに流刑された。アフマド=アラービー。
アルタン‐ハン【Altan Khan】
[1507〜1582]内モンゴル族トウメト部の長。ダヤン=ハンの孫。1570年、明(みん)と和睦して、順義王の号を受けた。また、チベットに遠征し、ダライ=ラマを招いてモンゴルにラマ教を移入した。...
アルメイダ【Luis de Almeida】
[1525〜1583]ポルトガルの宣教師。天文21年(1552)来日。弘治元年(1555)イエズス会に入会。私財を投じて豊後(ぶんご)の府内に孤児院や病院を開き、また外科医を養成した。
アンジロー【Anjiro】
日本人で最初のキリスト教徒。薩摩(さつま)の人。マラッカでザビエルに会って入信、天文18年(1549)ザビエルを案内して帰国し、各地で伝道。のち迫害に遭って中国に渡ったと伝えられる。「弥次郎」と...
あん‐じん【按針】
磁石によって船の航路を決めること。また、その人。水先案内。按針手。 [補説]水先案内の意の「あんじ(行師)」の変化したものか。 ⇒三浦按針(みうらあんじん)
いがらし‐ちから【五十嵐力】
[1874〜1947]国文学者。山形の生まれ。早大教授。坪内逍遥(つぼうちしょうよう)の門下で、国文学の文芸学的研究に業績を残した。著「新国文学史」「新文章講話」など。
いくた‐しゅんげつ【生田春月】
[1892〜1930]詩人・翻訳家。鳥取の生まれ。本名、清平。浪漫的、虚無的な詩風で知られる。瀬戸内海に投身自殺した。詩集「霊魂の秋」「感傷の春」、翻訳「ハイネ全集」など。
いしい‐きくじろう【石井菊次郎】
[1866〜1945]外交官。千葉の生まれ。大隈内閣外相として対華二十一箇条要求強行後の対中国外交を推進。大正6年(1917)米国特派大使として石井‐ランシング協定を結んだ。貴族院議員・枢密顧問...