たき‐せいいち【滝精一】
[1873〜1945]美術史家。東京の生まれ。号、拙庵。和亭の子。日本美術史学の育成に尽力。また、美術雑誌「国華」の主幹を務めた。
たけにし‐ひろこ【竹西寛子】
[1929〜 ]文芸評論家・小説家。広島の生まれ。出版社勤務ののち執筆生活に入る。小説「兵隊宿」で川端康成文学賞、「管絃祭」で女流文学賞受賞。他に、評論「往還の記」、評伝「山川登美子」など。芸術...
たけの‐じょうおう【武野紹鴎】
[1502〜1555]室町後期の富商・茶人。堺の人。号、一閑居士・大黒庵。歌学を三条西実隆に学ぶ。茶の湯では村田珠光の孫弟子にあたり、佗(わ)びの境地を確立、千利休・津田宗及・今井宗久らの門弟を...
たじまもり【田道間守】
古代の伝説上の人物。新羅(しらぎ)王子天日矛(あめのひぼこ)の子孫。記紀によれば、第11代垂仁天皇の勅により、常世(とこよ)の国から非時香菓(ときじくのかくのこのみ)(橘)を10年かけて持ち帰っ...
たちはら‐きょうしょ【立原杏所】
[1786〜1840]江戸後期の文人画家。水戸の人。翠軒の長男。名は任。字(あざな)は子遠。別号、東軒など。谷文晁(たにぶんちょう)に学び、中国明・清代の絵を研究。
たちばな‐の‐ならまろ【橘奈良麻呂】
[?〜757]奈良時代の貴族。諸兄(もろえ)の子。父の死後、藤原仲麻呂との対立から騒乱の主謀者として捕らえられ、獄死したとされる。
たちばな‐の‐なりすえ【橘成季】
鎌倉中期の文学者。諸兄(もろえ)の末裔光季の養子といわれる。伊賀守。文学・音楽にすぐれ、建長6年(1254)「古今著聞集」を編集した。生没年未詳。
たちばな‐の‐もろえ【橘諸兄】
[684〜757]奈良前期の官人・歌人。母は県犬養橘三千代(あがたいぬかいのたちばなのみちよ)。光明皇后の異父兄。初め葛城(かつらぎ)王。のち、臣籍に降り、橘宿禰(すくね)諸兄と改めた。藤原不比...
たなか‐こういち【田中耕一】
[1959〜 ]技術者・生化学者。富山の生まれ。たんぱく質など生体高分子の質量分析法を開発し、平成14年(2002)ノーベル化学賞を受賞。博士などの学位をもたない一般会社員の受賞として話題になっ...
たに‐じちゅう【谷時中】
[1599〜1650]江戸初期の儒学者。土佐の人。名は素有。僧名、慈沖。一時、仏門に入ったが、還俗。南村梅軒に学び、南学派(土佐の朱子学派)を隆盛にした。門人に野中兼山・山崎闇斎らがいる。著「素...