つちだ‐きょうそん【土田杏村】
[1891〜1934]思想家・評論家。新潟の生まれ。本名、茂(つとむ)。麦僊(ばくせん)の弟。西田幾多郎に師事。雑誌「文化」を発刊し、文明評論を展開。著「国文学の哲学的研究」「マルキシズム批判」など。
つちや‐たかお【土屋隆夫】
[1917〜2011]推理作家。長野の生まれ。第二次大戦後、中学教師のかたわら作品を発表。「影の告発」で日本推理作家協会賞受賞。他に「天狗の面」「天国は遠すぎる」「不安な産声」など。平成14年(...
とさ‐みつのぶ【土佐光信】
[?〜1522ころ]室町後期の画家。宮廷の絵所預、幕府の御用絵師をも務め、将監さらには刑部大輔に任じられ、画家として最高の地位をきわめて土佐派の画系を確立。絵巻・肖像画・仏画から工芸品の下絵まで...
とつか‐せいかい【戸塚静海】
[1799〜1876]幕末・明治初期の蘭医。遠州掛川の人。法印。宇田川榛斎(しんさい)、シーボルトに医学を学ぶ。江戸で開業し、神田お玉ヶ池種痘所開設に参加。のち幕府奥医師となる。
トマス‐アクィナス【Thomas Aquinas】
[1225ころ〜1274]イタリアの哲学者・神学者。ドミニコ会修道士。アルベルトゥス=マグヌスに師事。キリスト教とアリストテレス哲学を総合し、スコラ学を完成。中世最大の哲学者。著「神学大全」「護...
とみざき‐しゅんしょう【富崎春昇】
[1880〜1958]地歌・箏曲(そうきょく)演奏家。大阪の生まれ。本名、吉倉助次郎。富崎宗順に師事。古典曲の演奏家として活躍。「春の江の島」「蓬生(よもぎゆう)」なども作曲。
とみやす‐ふうせい【富安風生】
[1885〜1979]俳人。愛知の生まれ。本名、謙次。高浜虚子に師事し、「ホトトギス」同人となった。句集「草の花」「松籟(しょうらい)」「古稀春風」など。
とよざわ‐だんぺい【豊沢団平】
[1828〜1898]義太夫節の三味線方。2世。播磨(はりま)の人。本名。加古仁兵衛。豊沢広助に師事。名人といわれ、明治期義太夫節の代表的太夫を育てた。「壺坂霊験記」などを作曲。
とらざわ‐けんぎょう【虎沢検校】
[?〜1654]文禄・慶長(1592〜1615)のころに活躍した三味線の名手。師匠の石村検校から伝えられた三味線組歌の琉球組を発展させて、本手組・破手組(はでぐみ)をつくったといわれる。
とりい‐きよなが【鳥居清長】
[1752〜1815]江戸後期の浮世絵師。江戸の人。姓は関(一説に関口)。俗称、新助、のち市兵衛。初世清満に師事し、鳥居家4代目を継承。長身で健康的ないわゆる「清長風美人」を確立。代表作「風俗東...