えしん‐に【恵信尼】
[1182〜1268?]親鸞(しんらん)の妻。越後の豪族三善為則の娘という。親鸞の越後配流のときに結ばれ、信蓮房らを産んだ。消息10通が現存。
おさない‐かおる【小山内薫】
[1881〜1928]劇作家・演出家・小説家。広島の生まれ。雑誌「新思潮」を創刊。2世市川左団次と自由劇場を、土方与志(ひじかたよし)と築地小劇場を創立、新劇の確立に尽力。戯曲「息子」、小説「大...
かん‐えい【甘英】
中国、後漢の武将。97年、西域都護の班超(はんちょう)の命で大秦国(ローマ)に向かって出発。安息国(パルティア)を経てシリアにまで行ったが、大海渡航が困難のため断念した。生没年未詳。
きょくさんじん【曲山人】
[?〜1836ころ]江戸後期の人情本作者。江戸の人。本名、仙吉。別号、三文舎自楽・司馬山人など。下層町民の風俗・生活を活写し、「仮名文章娘節用(かなまじりむすめせつよう)」で、人情本流行をもたら...
くつみ‐けっそん【久津見蕨村】
[1860〜1925]ジャーナリスト・思想家。江戸の生まれ。本名、息忠(やすただ)。自由主義思想家として知られ、「万朝報(よろずちょうほう)」などで評論活動を展開。著作に「自由思想」「無政府主義...
くまざわ‐ばんざん【熊沢蕃山】
[1619〜1691]江戸前期の儒学者。山城の人。名は伯継。字(あざな)は了介(りょうかい)。別号、息游軒。中江藤樹に陽明学を学び、岡山藩主池田光政に仕えた。晩年、政治批判で幕府に疎まれ、幽囚中...
くもい‐たつお【雲井竜雄】
[1844〜1871]幕末の志士。米沢藩士。本名、小島竜三郎。安井息軒の門に入り、維新後新政府に仕えたが、薩長藩閥に反対して帰藩。のち、新政府打倒をはかり、斬罪(ざんざい)。
こが‐まさお【古賀政男】
[1904〜1978]作曲家。福岡の生まれ。歌謡曲を多数作曲。その旋律は古賀メロディーと称される。作品「酒は涙か溜息か」「影を慕いて」など。没後、国民栄誉賞受賞。
なかはま‐まんじろう【中浜万次郎】
[1827〜1898]幕末の幕臣。土佐の漁師の息子。天保12年(1841)出漁中に遭難して米船に救われ、米国で教育を受けた。嘉永4年(1851)帰国し、幕府に用いられて翻訳や軍艦操練・英語の教授...
はしもと‐がざん【橋本峨山】
[1852〜1900]臨済宗の僧。京都の生まれ。名は昌禎。号、息耕軒。峨山は字(あざな)。鹿王院の義堂などに師事。天竜寺管長。天竜寺再興の功労者。