ゆ‐へいはく【兪平伯】
[1899〜1990]中国の詩人・学者。浙江(せっこう)省徳清の人。本名、兪銘衡。新文学運動の草創期の詩人で、詩集に「冬夜」などがある。のち、主として古典文学の考証・批評に専心。「紅楼夢」研究は...
ゆり‐きみまさ【由利公正】
[1829〜1909]江戸末期から明治の政治家。越前福井藩出身。旧姓、三岡。通称、八郎。横井小楠に学び、藩政・国事に活躍。明治維新後、明治新政府の参与となり、太政官札の発行など政府の財政面を担当...
よこや‐そうみん【横谷宗珉】
[1670〜1733]江戸中期の装剣金工家。江戸の人。晩年、遯庵(とんあん)と号す。後藤家の下職から出発して町彫りを創始。片切り彫りの彫法を大成し、絵画風の自由な意匠を表現した。
よしお‐こうぎゅう【吉雄耕牛】
[1724〜1800]江戸中期の蘭学者・蘭方医。長崎の人。名は永章。通称、幸左衛門・幸作。耕牛は号。オランダ通詞のかたわら、蘭方医学を学び吉雄流の開祖となる。前野良沢・杉田玄白らを指導。「解体新...
よしみね‐の‐やすよ【良岑安世】
[785〜830]平安初期の学者・漢詩人。桓武天皇の皇子。遍昭の父。蔵人頭・右近衛大将などを歴任。藤原冬嗣らと「日本後紀」を撰修、「内裏式」を共撰した。また、滋野貞主(しげののさだぬし)らと「経...
よしみ‐よしかず【吉見幸和】
[1673〜1761]江戸中期の国学者・神道家。尾張の人。名は「ゆきかず」とも。名古屋東照宮の祠官。文献学的研究に専心。「五部書説弁」を著して、神道五部書が偽書であることを論証。ほかに著「神代正...
よしむら‐いじゅうろう【芳村伊十郎】
長唄唄方。 (6世)[1859〜1935]駿河の生まれ。豪快な芸風で、明治後期から昭和初期にかけて一世を風靡(ふうび)した。
(7世)[1901〜1973]東京の生まれ。声量豊かな美声で人気...
よしむら‐とらたろう【吉村寅太郎】
[1837〜1863]江戸末期の尊攘派志士。土佐の人。武市瑞山の勤王党に参加し、尊王攘夷運動に活躍。藤本鉄石らと天誅組を組織、大和で倒幕の兵を挙げたが敗死。
よしめき‐はるひこ【吉目木晴彦】
[1957〜 ]小説家。神奈川の生まれ。幼少期をアメリカやタイで過ごす。「寂寥郊野(せきりょうこうや)」で芥川賞受賞。他に「ルイジアナ杭打ち」「誇り高き人々」など。
よどや【淀屋】
江戸前期の大坂の豪商。材木商を営み、中之島を開拓。諸藩の蔵元をつとめて財をなした。5代目辰五郎の時、驕奢(きょうしゃ)のかどにより闕所(けっしょ)所払いに処された。