かたぎり‐かつもと【片桐且元】
[1556〜1615]安土桃山から江戸初期の武将。近江(おうみ)の人。豊臣秀吉に仕え、賤ヶ岳(しずがたけ)七本槍の一人。秀頼の後見役になったが、大坂の陣では徳川方についた。
かたやま‐けんざん【片山兼山】
[1730〜1782]江戸中期の儒学者。上野(こうずけ)の人。名は世璠。荻生徂徠(おぎゅうそらい)の古文辞学を学んだが、のちこれを批判し、唐宋諸家の説を加え、折衷学を提唱した。→折衷学派
かだ‐の‐ありまろ【荷田在満】
[1706〜1751]江戸中期の国学者。春満(あずままろ)の甥(おい)でその養子。春満の有職故実(ゆうそくこじつ)の研究を受け継ぎ、田安宗武に仕え、歌学革新に努めた。著「国歌八論」など。
かとう‐きょうたい【加藤暁台】
[1732〜1792]江戸中期の俳人。尾張名古屋の人。別姓、久村(くむら)。名は周挙。別号、暮雨巷(ぼうこう)。尾張藩の武士から俳諧師となった。蕉風(しょうふう)を慕い、「秋の日」の編などにより...
かとう‐うまき【加藤美樹】
[1721〜1777]江戸中期の国学者・歌人。江戸の人。本姓は河津。号、静廼舎(しずのや)。名は宇万伎(うまき)とも書く。幕臣として務め、賀茂真淵(かものまぶち)に学んだ。弟子に上田秋成がいる。...
かねいえ【金家】
近世初期の鐔工(たんこう)。山城の人。鐔(つば)に少量の金・銀・銅などを象眼し、絵画風の文様を初めて取り入れた。生没年未詳。
かねさだ【兼定】
室町後期の美濃の刀工。和泉守。「定」のウ冠の下を「之」と銘したので之定(のさだ)とよばれた。生没年未詳。
かねしげ【金重】
鎌倉末期の刀工。美濃国関の人。正宗の門人で、正宗十哲の一人。生没年未詳。
かねなが【包永】
鎌倉中期の刀工。大和の人。天蓋(てがい)平三郎と称した。手掻(てがい)派の始祖。→手掻物
かねひら【包平】
平安中期の備前の刀工。後鳥羽天皇の蒲穂(がまほ)丸などの作者といわれる。高平・助平とともに世に三平(さんひら)と称された。生没年未詳。