きょう‐こう【匡衡】
中国、前漢の学者。字(あざな)は稚圭(ちけい)。貧しくて灯油が買えず、壁に穴をあけて隣家の明かりで書を読み、学者となったという。「詩経」に通じ、礼制の改革を進言した。生没年未詳。
きょ‐こん【許渾】
中国、唐の政治家・詩人。丹陽(江蘇省)の人。字(あざな)は仲晦(ちゅうかい)・用晦(ようかい)。監察御史・虞部(ぐぶ)員外郎・刺史などを歴任。登楼懐古の作が多く、特に七言律詩にすぐれた。生没年未詳。
きょ‐しん【許慎】
中国、後漢の学者。召陵(河南省)の人。字(あざな)は叔重。経書に通じ、儒教経典の諸解釈を比較検討した「五経異義」や、中国文字学の基をなす「説文解字」を著した。生没年未詳。
きょねん【巨然】
中国、五代南唐・宋初の画家。江寧(江蘇省)の人。師の董源(とうげん)とともに南宗画の祖とされ、「董巨」と並称される。生没年未詳。
きよはら‐の‐たけのり【清原武則】
平安後期の武将。出羽の俘囚(ふしゅう)の長。前九年の役で、安倍貞任・宗任討伐に苦しむ源頼義・義家を助けて活躍。鎮守府将軍に任じられた。以後、陸奥・出羽に勢力を得る。生没年未詳。
きよはら‐の‐ふかやぶ【清原深養父】
平安前期の歌人。清原房則の子。元輔の祖父。内蔵大允(たくみのだいじょう)。家集「深養父集」があり、「古今集」「後撰集」に歌が収載される。生没年未詳。
きんと【忻都】
中国、元の武将。13世紀、文永・弘安の役のとき、元軍を率いて日本に来襲した。生没年未詳。
ぎしゅうもんいん‐の‐たんご【宜秋門院丹後】
鎌倉初期の女流歌人。宜秋門院に仕えた。歌は千載集・新古今集などにみられる。生没年未詳。
ぎょうあ【行阿】
南北朝時代の歌人・語学者。俗名、源知行(みなもとのともゆき)。曽祖父光行、祖父親行、父義行と代々学者の家系に生まれ、源氏物語の校合を行った。「原中最秘抄」を増補完成、また「仮名文字遣」を著した。...
ぎょく‐かん【玉澗】
中国、宋末・元初の画僧。本名は若芬(じゃくふん)、字(あざな)は仲石。浙江(せっこう)省の人。破墨(はぼく)山水を得意とし、代表作に「廬山図」「瀟湘八景図」がある。生没年未詳。