ムハンマド‐アブドゥフ【Muḥammad ‘Abduh】
[1849〜1905]近代エジプトのイスラム改革思想家。アフガーニーの感化を受け民族主義運動に参加。合理主義的立場からイスラム改革に努力した。特にアズハル大学の機構・教育改革に貢献。
めい‐てい【明帝】
[28〜75]中国、後漢の第2代皇帝。在位57〜75。姓名は劉荘(りゅうそう)。父光武帝(劉秀)のあとを受けて、儒教主義によって国内を治める一方で、外政では匈奴(きょうど)を征討し、班超らを西域...
メッテルニヒ【Klemens Wenzel Nepomuk Lothar von Metternich】
[1773〜1859]オーストリアの政治家。1809年以来外相・首相として約40年間国政を指導。ウィーン会議を主導して、保守主義と正統主義によるフランス革命以前の体制への復帰を主張。その後184...
メランヒトン【Philipp Melanchton】
[1497〜1560]ドイツの人文主義者・神学者。ルターの宗教改革運動の最大の協力者として、プロテスタント教義の体系化に寄与。著「神学綱要」「アウクスブルク信仰告白」など。
メリエ【Jean Meslier】
[1664〜1729]フランスの司祭・思想家。絶対王政と服従を説く教会の告発、無神論、唯物論的社会主義をつづった覚え書「遺言」を遺したといわれる。のち、ボルテールによって刊行された「メリエの遺言...
メレジコフスキー【Dmitriy Sergeevich Merezhkovskiy】
[1866〜1941]ロシアの詩人・小説家・批評家。ロシア象徴派の指導者の一人で、しだいにキリスト教的神秘主義の傾向を強めた。歴史小説三部作「キリストと反キリスト」、評論「トルストイとドストエフ...
メンガー【Menger】
(Karl 〜)[1840〜1921]オーストリアの経済学者。オーストリア学派の始祖。ジェボンズ・ワルラスとともに、ほとんど同時期に限界効用理論を確立、近代経済学の創始者の一人となった。著「国...
メーリング【Franz Mehring】
[1846〜1919]ドイツの社会主義者・歴史家・文芸理論家。1891年、社会民主党に入党、機関誌「新時代」の編集を担当。マルクス主義理論家として党左派に属し、のちスパルタクス団・共産党の結成に...
やすだ‐よじゅうろう【保田与重郎】
[1910〜1981]評論家。奈良の生まれ。昭和10年(1935)文芸雑誌「日本浪曼派」を創刊、伝統主義と近代文明批判を展開した。評論集「日本の橋」など。
やないはら‐ただお【矢内原忠雄】
[1893〜1961]経済学者。愛媛の生まれ。東大教授。植民政策を研究し、昭和12年(1937)戦争政策を批判して教授の職を追われ、第二次大戦後復帰。のち、東大総長。無教会派キリスト教伝道者とし...