かわかみ‐てつたろう【河上徹太郎】
[1902〜1980]評論家。山口の生まれ。小林秀雄・中原中也らと交友、初め音楽論を発表したが、やがて文芸評論に転じ、日本における近代文芸批評開拓の一翼を担った。著「自然と純粋」「日本のアウトサ...
かんあみ【観阿弥】
[1333〜1384]南北朝時代の能役者・能作者。観世流の始祖。伊賀の人。名は清次(きよつぐ)。世阿弥の父。大和猿楽(やまとさるがく)に曲舞(くせまい)などの要素を加え、謡を革新して能を大成させ...
カールフェルト【Erik Axel Karlfeldt】
[1864〜1931]スウェーデンの詩人。郷里の自然と生活を、音楽性に富んだ叙情詩で表現した。死後にノーベル文学賞受賞。作「荒野と愛の詩集」「秋の角笛」など。
キャザー【Willa Sibert Cather】
[1873〜1947]米国の女流小説家。地方の自然を背景に開拓者の生活を描いた。代表作「おお、開拓者よ!」「私のアントニーア」など。
きら‐たつお【吉良竜夫】
[1919〜2011]生態学者。大阪の生まれ。熱帯雨林など植物生態学の研究で知られる。大阪市立大学教授のほか滋賀県琵琶湖研究所の初代所長などを務め、自然環境の保護にも力を尽くした。
キルヒャー【Athanasius Kircher】
[1601〜1680]ドイツのイエズス会士・自然科学者。古代エジプト象形文字・幻灯・光の屈折・電磁石・火山など、広い分野で業績をあげた。著「エジプト語復原」「明暗大技術」「地下の世界」など。
クザーヌス【Nicolaus Cusanus】
[1401〜1464]ドイツの聖職者・哲学者。枢機卿(すうききょう)。神を矛盾的統一とする「反対の一致」説で知られる。数学や自然科学にも明るかった。著「知ある無知」「カトリック的和合について」な...
くにきだ‐どっぽ【国木田独歩】
[1871〜1908]詩人・小説家。千葉の生まれ。本名、哲夫。新体詩から小説に転じ、自然主義文学の先駆となる。代表作「武蔵野」「源叔父」「牛肉と馬鈴薯」「運命論者」など。
グロティウス【Hugo Grotius】
[1583〜1645]オランダの法学者。国家や宗教の枠組みを超えた自然法的合理主義に基づく国際法を体系化し、自然法の父、国際法の祖とよばれる。著「戦争と平和の法」「自由海洋論」など。
グンプロビッチ【Ludwig Gumplowicz】
[1838〜1909]オーストリアの社会学者。社会学研究に自然科学的方法を取り入れ、社会発展の原因を集団の間の対立・抗争にあるとする、いわゆる社会ダーウィニズムを提唱。著「種族闘争論」「社会学的...