チョーサー【Geoffrey Chaucer】
[1340ころ〜1400]英国の詩人。「英詩の父」といわれる。鋭い人間観察と寛容なユーモアにより、中世ヨーロッパの物語文学の集大成ともいうべき「カンタベリー物語」を発表。
とう‐いん【唐寅】
[1470〜1523]中国、明代の文人画家。呉県(江蘇省)の人。字(あざな)は伯虎。号、六如居士(りくじょこじ)など。沈周(しんしゅう)・文徴明らとともに明代四大画家の一人で、特に美人画は有名。...
とうげん‐ずいせん【桃源瑞仙】
[1430〜1489]室町中期の臨済宗の僧。五山文学者。近江(おうみ)の人。号は蕉雨・竹庵など。京都の相国寺に住した。著に「百衲襖」「史記抄」「三体詩抄」などの抄物がある。
トラークル【Georg Trakl】
[1887〜1914]オーストリアの詩人。初期表現主義の代表者。詩集「夢の中のセバスチャン」など。
トルストイ【Aleksey Konstantinovich Tolstoy】
[1817〜1875]ロシアの詩人・小説家・劇作家。ロシア象徴派の祖と目され、叙情詩のほかに、多彩なジャンルで活躍した。歴史小説「白銀公爵」、史劇「皇帝フョードル=イワノビチ」「皇帝ボリス」など。
なか‐かんすけ【中勘助】
[1885〜1965]小説家・詩人。東京の生まれ。処女作「銀の匙」で夏目漱石に認められた。隠者的生活を送り、孤高の作家として知られた。小説「提婆達多(でえばだった)」「犬」、詩集「琅玕(ろうかん...
なかがわ‐かずまさ【中川一政】
[1893〜1991]洋画家。東京の生まれ。春陽会の創立に参加。躍動感あふれる筆触と独自の詩情で知られる。日本画・随筆・書・陶芸などでも活躍。文化勲章受章。
なかの‐しげはる【中野重治】
[1902〜1979]小説家・詩人・評論家。福井の生まれ。日本プロレタリア芸術連盟に参加。第二次大戦後は新日本文学会の中心的人物として活躍。詩集「中野重治詩集」、小説「歌のわかれ」「むらぎも」、...
ながい‐かふう【永井荷風】
[1879〜1959]小説家。東京の生まれ。本名、壮吉。広津柳浪に師事、ゾラの影響を受けて「地獄の花」を発表。アメリカ・フランス遊学後、「あめりか物語」「ふらんす物語」や「すみだ川」などを執筆、...
ながた‐ひでお【長田秀雄】
[1885〜1949]詩人・劇作家。東京の生まれ。幹彦の兄。「明星」「スバル」に参加。自由劇場の発足とともに新劇運動に加わり、史劇で新分野を開いた。戯曲「歓楽の鬼」「大仏開眼」など。