すみい‐すえ【住井すゑ】
[1902〜1997]小説家・児童文学者。奈良の生まれ。農民作家犬田卯(しげる)と結婚し、女性解放・農民文学運動を展開。部落差別と闘う少年を描いた大河小説「橋のない川」(全七部)は代表作。児童文...
チャヤーノフ【Aleksandr Vasil'evich Chayanov】
[1888〜1939ころ]ソ連の農業経済学者。協同組合主義者で、小農主義理論を展開したが、反革命の罪で逮捕・処刑された。著「小農経済の原理」「農民ユートピア国旅行記」。
ちん‐しょう【陳勝】
[?〜前208]中国、秦末の農民反乱の指導者。陽城(河南省)の人。字(あざな)は渉。雇農の出身。前209年、呉広とともに兵を挙げ、一時は張楚国を建てて王となったが、6か月後鎮圧された。その後、各...
ハムスン【Knut Hamsun】
[1859〜1952]ノルウェーの小説家。放浪者の孤高の精神を書いた「飢え」で注目を浴び、のち、開拓農民の生活を叙事詩的に描いた。1920年ノーベル文学賞受賞。ほかに「土の恵み」など。
ブリューゲル【Pieter Bruegel】
[1528ころ〜1569]フランドルの画家。寓意を交えた独自の写実的画風で農民風俗を描き「農民ブリューゲル」とよばれた。また、風景画・幻想画にも特異な才能を示した。長男と次男も有名な画家で、長男...
プガチョフ【Emel'yan Ivanovich Pugachyov】
[1742ころ〜1775]ロシアの農民戦争(プガチョフの乱)の指導者。ドンコサック出身。1773年、農民のツァーリ信仰を利用してみずからピョートル3世と称し、農奴解放を唱えて農民蜂起を指導。蜂起...
ヘシオドス【Hēsiodos】
古代ギリシャの詩人。前8世紀末ごろ活躍。ホメロスと並び称される叙事詩人で、農民の日常生活をうたった「仕事と日々」、神々の系譜をうたった「神統記」が代表作。ヘーシオドス。生没年未詳。
ペイシストラトス【Peisistratos】
[?〜前527]古代ギリシャ、アテネの僭主(せんしゅ)。二度追放されたが、復帰して政権を回復。小農民の保護、農業の奨励、商工業の発展に努め、都市国家アテネ繁栄の基礎を築いた。
みやざわ‐けんじ【宮沢賢治】
[1896〜1933]詩人・童話作家。岩手の生まれ。法華経に傾倒し、農学校教師・農業技師として農民生活の向上に尽くすかたわら、東北地方の自然と生活を題材に、詩や童話を書いた。詩集「春と修羅」、童...
ミュンツァー【Thomas Münzer】
[1490ころ〜1525]ドイツの宗教改革者、再洗礼派の神学者。ルター・フスらの影響を受けたが、のち、その急進思想のためルターと対立。共産主義的改革を主張し、ドイツ農民戦争を指導したが、敗れて斬...