オルコック【Sir Rutherford Alcock】
[1809〜1897]英国の外交官。中国滞在ののち、安政6年(1859)駐日総領事として赴任、のち公使。通商の拡大を目ざして強硬な政策を推進したが、下関砲撃事件後、本国に召還された。著「大君の都」。
かすが‐せんあん【春日潜庵】
[1811〜1878]江戸末期から明治初期の陽明学者。京都の生まれ。名は襄。字(あざな)は子賛。公卿の久我(こが)家に仕え、尊王攘夷論を主張した。のち、奈良県知事。著「潜庵遺稿」など。
かも‐の‐すえたか【加茂季鷹】
[1754〜1841]江戸後期の国学者・歌人。京都の人。本姓は山本。号、雲錦。上賀茂神社の神官。著「万葉集類句」など。
かやま‐またぞう【加山又造】
[1927〜2004]日本画家。京都の生まれ。東京美術学校卒。多摩美大・東京芸大教授。創画会創立会員。山本丘人に師事。装飾的な作風で知られる。文化勲章受章。作に「冬」「千羽鶴」「月光波濤」など。
かん‐かんけい【関漢卿】
中国、元の劇作家。13世紀後半に活躍。大都(北京)の人。号、已斎叟(いさいそう)。元曲四大家のうちの第一人者。女性の性格描写にすぐれ、緊密な構成を特徴とする。17種ほどの作品が現存。作「竇娥寃(...
かん‐さざん【菅茶山】
[1748〜1827]江戸後期の儒者。漢詩人。備後(びんご)の人。名は晋帥(ときのり)。通称、太仲。京都で朱子学を学び、帰郷して黄葉夕陽村舎(こうようせきようそんしゃ)を開く。頼山陽の師。著「筆...
かんざん‐えげん【関山慧玄】
[1277〜1361]南北朝時代の臨済宗の僧。信濃の人。俗姓、高梨氏。鎌倉の建長寺に入り、のち、京都大徳寺の宗峰妙超に師事し、その法を継承。妙心寺の開山となる。無相大師。
カンパネラ【Tommaso Campanella】
[1568〜1639]イタリアの哲学者。ドミニコ会修道士。スペインの圧制下にあるナポリの独立運動に加わり、27年間にわたって投獄されたが、その間に一種のユートピア物語「太陽の都」を書いた。カンパ...
がん‐く【岸駒】
[1756〜1839]江戸後期の画家。岸(きし)派の祖。加賀の人。字(あざな)は賁然(ひぜん)。号は同功館・可観堂など。南蘋(なんぴん)派の花鳥画を学び、円山派などの諸派を折衷し、京都画壇の中心...
がんじん【鑑真】
[688〜763]奈良時代の渡来僧。日本の律宗の祖。中国揚州(江蘇省)の人。渡日を志して五度失敗し、その間に失明したが、天平勝宝5年(753)来日。東大寺に初めて戒壇を設け、聖武上皇らの帰依を受...