くれぐれも の類語・言い換え
ブックマークへ登録どうぞ/どうか/くれぐれも/ぜひ/願わくは の使い方
どうぞ/どうか/くれぐれも/ぜひ/願わくは の使い分け
- 1
- 「どうぞ」は、聞き手に対して話者の希望を丁寧に依頼したり、聞き手の行為を認めたりするときに用いる。たとえば、二人の会話で「本をお借りしてもいいですか」「ええ、どうぞ」という場合の「どうぞ」は許可を与える言い方である。
- 2
- 「どうか」は、困難なことはわかっているが、そこをどうにか、の意である。したがって、困難な状況が全く想定されないとき、たとえば試食販売で「どうぞ召し上がってみてください」というときに、「どうぞ」の代わりに「どうか」を用いるのは不自然である。また、「どうか」は困難な状況を承知の上で懸命に頼む、懇願の意を持つことから、神仏に祈願するときにも、「どうか…ますように(お願いします)」の形で用いられることが多い。この場合に「どうぞ」を使うのは、やや古めかしい言い方。
- 3
- 「くれぐれも」の「くれぐれ」には何回も繰り返すの意があるので、「くれぐれも」は念を押す言い方となる。「呉呉も」とも書く。
- 4
- 「ぜひ」は、自分の強い希望を示す語で、「ぜひ…たい」「ぜひ…しよう」などの意志表現と結びつく。したがって、「ぜひ…てください」の形で用いるときも、相手の積極的な意志行為を期待するため、「心配しないでください」のように、積極的な意志行為ではない語と共に用いると不自然になる。「是非」とも書く。
- 5
- 「願わくは」は、祈りの言葉の中で、「願わくは御名の尊まれんことを」のように用いられ、願うことは、の意である。また、「願わくば」の形も混在することから、願いがかなうならば、の意も内在する。したがって、「願わくは武力衝突は避けたい」は「ぜひ」のように積極的な意味ではなく、むしろ、できることなら、の意味に近い。
- 6
- 「どうか」は、「どうかこうかやっていけそうだ」のように、一つの事柄がまがりなりにも成立するという気持ちを表わしたり、「忘れ物ばかりして今日はどうかしている」のように、ふつうでない様子を表わしたりもする。
どうぞ/どうか/くれぐれも/ぜひ/願わくは の関連語
- なにとぞ 【副】
- 強い懇願の気持ちを表わす語。「どうぞ」「どうか」の改まった言い方。「なにとぞよろしく」「なにとぞ御理解のほどを」
- なんとか 【副】
- 困難を承知の上で懇願する場合に用いる語。何とかして、どうにかしての意。「そこをなんとかお願いしたいのです」
- ぜひとも 【副】
- 「ぜひ」を強めた言い方。「ぜひともお教え願いたい」「ぜひとも応援してください」
- まげて 【副】
- 困難な障害に突き当たっているのを、相手に無理にでも「曲げて」もらって、話者の希望を受け入れてもらおうとするときに用いる語。「御立腹は重々承知いたしておりますが、まげてお許し頂きたい」
- ひとつ 【副】
- 軽く人に依頼するときに用いる語。「娘の就職の件、ひとつよろしく頼むよ」◇思い立って何かを始めたり、試みたりする気持ちを表わす場合にも用いる。「君の頼みだ。ひとつやってみよう」
どうぞ/どうか/くれぐれも/ぜひ/願わくは の類語対比表
…お体を大切に | …いらっしゃってください | …武力衝突は避けたい | …合格できますように | |
---|---|---|---|---|
どうぞ | ○ | ○ | - | △ |
どうか | ○ | ○ | - | ○ |
くれぐれも | ○ | - | - | - |
ぜひ | △ | ○ | ○ | △ |
願わくは | - | - | ○ | △ |
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#人間の性質#人当たり
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