を の類語・言い換え
ブックマークへ登録から/を の共通する意味
移動の起点・経由点を表わす。
から/を の使い方
から/を の使い分け
- 1
- 「から」と「を」には、移動の起点(「から」「を」の例文(1))と、移動の経由点(「から」「を」の例文(2))を表わす用法がある。
- 2
- 「から」は、移動の到着点が想定されている場合に用いられる。したがって、移動の到着点を表わす「に」とともに用いられることが多い(「から」の例文(1))。
- 3
- 「を」は、ある領域を起点とする離脱だけが問題にされ、到着点を特に想定していない場合に用いられる。したがって、「彼は成田をアメリカに発った」とは言いにくい。
- 4
- 乗り物(バス、自動車、電車、船、馬など)からの離脱に関しては、たとえば「船から降りる」「船を降りる」のように、「から」と「を」のいずれも用いられる。ただし、自分の意志による動作でない場合には「船を落ちる」ではなく、「船から落ちる」を用いる。
- 5
- 「から」と「を」には、抽象的な移動の起点を表わす用法もある(「から」「を」の例文(3))。抽象的な移動でも、到着点が想定される場合には「から」が用いられる。また、「大学を出る」に対して「大学から出る」という言い方もあるが、前者は卒業するの意であり、後者は構内から外に出るの意である。
から/を の関連語
- より
- 「より」にも起点を表わす用法があるが、現在では主に文章語として用いられる。用法は「から」とほぼ重なる。「個展は明日より開催されます」「この文章は前掲書より引用した」「娘へ。父より」
から/を の類語対比表
部屋…出る | 横浜…来た | 二階…落ちる | 危機…脱する | |
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から | ○ | ○ | ○ | - |
を | ○ | - | - | ○ |