[動サ五(四)]
1 物事をはっきりさせる。今まで隠していたことを明るみに出す。「理由を―・す」「手品の種を―・す」「身の上を―・す」「胸の内を―・す」
2 (「証す」と書く)疑わしい点をはっきりさせる。証明する。あかしを立てる。「身の潔白を―・す」
3 眠らず夜を過ごして、朝を迎える。「まんじりともせず一夜を―・す」
4 明るくする。
「海原の沖辺にともしいざる火は―・してともせ大和島見ゆ」〈万・三六四八〉
1 (多く「…にあかして」の形で)ありあまっているものを十分に使う。ふんだんに使う。「金と暇に―・して収集する」
2 飽きさせる。「聴衆を―・さない話」
出典:青空文庫
・・・との関係を正直にうち明かすはずはないが、実は全く青木の物になってい・・・ 岩野泡鳴「耽溺」
・・・出て、泣きながら夜を明かすと、また歩きました。 東京へ着いたのは、・・・ 織田作之助「アド・バルーン」
・・・ず、その夜は大阪駅で明かすことにしたが、背負っていた毛布をおろして・・・ 織田作之助「世相」