怒り心頭に発する
激しく怒る。 [補説]文化庁が発表した平成24年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「怒り心頭に発する」を使う人が23.6パーセント、本来の言い方ではない「怒り心頭に達する」を使う人が67.1パーセントという逆転した結果が出ている。
怒りを遷す
《「論語」雍也 (ようや) から》腹を立てて、関係のないものにまで当たり散らす。やつあたりする。「母が父にも—・して慳貪 (けんどん) に口をきいたことをも思い出し」〈独歩・酒中日記〉
錨を打つ
「錨を下ろす1」に同じ。
錨を下ろす
1 船舶などが錨を沈めて停泊する。「入り江で—・す」 2 ゆっくり落ち着く。尻を据える。「太鼓持ちも心安立てしてくれると思ひ、猶も—・して咄す」〈洒・四十八手〉
いかりがた【怒り肩】
角張った肩。⇔なで肩。
いかりかたばみ【錨酢漿】
紋所の名。三つの錨をカタバミの葉のように並べたもの。かたばみいかり。みつかたばみいかり。
いかりげ【怒り毛】
獣が怒るときに逆立てる毛。「頭の髪、…獅子の—の如く巻きて」〈太平記・二八〉
いかりそう【錨草】
メギ科の多年草。山麓 (さんろく) の樹林下などに生え、高さ約25センチ。葉は複葉で、小葉は卵形。4月ごろ、錨に似た形の淡紫色の花を数個下向きに開く。茎・葉を強精・強壮薬にする。《季 春》「—生れかはりて星になれ/狩行」
いかりづな【碇綱】
錨につける綱。
いかりづめ【怒り爪】
獣が怒ったり、敵や獲物に襲いかかろうとしたりするときにむき出す爪。「怒り毛、怒り斑 (ふ) 、—、千里も駈けん勢ひなり」〈浄・反魂香〉