高野六十那智八十
高野山や那智山では男色が盛んで、60歳や80歳の老年になっても男色の相手をさせられる者があるという意。一説に、高野紙は1帖が60枚、那智紙は1帖が80枚であるところから出たとも。
紺屋の明後日
紺屋の仕事は天候に左右され仕上がりが遅れがちで、催促されるといつも「あさって」と言い抜けるばかりで、当てにならないこと。約束の期日が当てにならないことのたとえ。
紺屋の地震
申し訳ないの意をしゃれていう語。地震で藍甕 (あいがめ) が揺れて中の藍が澄まない意を「相済まない」に掛けたもの。
紺屋の白袴
紺屋が、自分の袴は染めないで、いつも白袴をはいていること。他人のことに忙しくて、自分自身のことには手が回らないことのたとえ。こうやのしらばかま。
こうやがさ【高野笠】
高野聖 (ひじり) などがかぶった大きな檜笠 (ひがさ) 。
こうやがみ【高野紙】
高野山付近から産出する紙。高野版・障子・傘などに用いられた。
こうやぎれ【高野切】
《もと高野山の所蔵であったところから》古筆切 (こひつぎれ) の一。現存最古の古今集の写本の断簡で、紀貫之筆の伝承がある。
こうやぐち【高野口】
和歌山県橋本市の地名。旧町名。紀ノ川に臨み、高野山参詣の登山口として栄えた。平成18年(2006)3月、橋本市と合併。
こうやこけしのぶ【高野苔忍】
コケシノブ科の常緑、多年生のシダ。樹幹や岩上に生える。葉は多数に分かれ、各裂片に1本の葉脈をもつ。名は、発見された高野山にちなむ。
こうやさん【高野山】
和歌山県北東部の山地。標高1000メートル内外の山に囲まれた準平原。真言宗の総本山金剛峰寺 (こんごうぶじ) と門前町の高野町 (こうやちょう) がある。平成16年(2004)「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産(文化遺産)に登録された。 金剛峰寺の山号。