こまちいと【小町糸】
木綿の手縫い糸。ガス糸を2本より合わせたもので、光沢があり高級木綿を縫うのに使われる。
こまちおどり【小町踊(り)】
江戸前期、京都などで、7月7日の昼、美しく着飾った少女たちが小太鼓をたたき、歌をうたいながら輪になって町々を踊り歩いたもの。七夕踊り。《季 秋》「歌いづれ—や伊勢踊/貞徳」
こまちぐも【小町蜘蛛】
フクログモ科コマチグモ属のクモの総称。体長6〜14ミリで、薄黄色。雌はススキや笹の葉を巻いて産室を作り、その中で孵化 (ふか) した子グモに自分の体を食べさせる。カバキコマチグモは毒性が強い。
こまちそう【小町草】
ムシトリナデシコの別名。
こまちばり【小町針】
裁縫で用いる、糸を通す穴のない針。待ち針。
こまちむすめ【小町娘】
美人と評判の高い娘。小町。
こまちもの【小町物】
小野小町の伝説に取材して作られた文学作品類。謡曲の「草子洗 (そうしあらい) 小町」「通 (かよい) 小町」など。
こまちしゅう【小町集】
平安前期の私家集。1冊。小野小町作。9世紀後半の成立とされる。