・・・読者はそれらの有益な所説を参照されたい。またその巻頭に掲載された和辻哲郎氏の「風土の現象」と題する所説と、それを序編とする同氏の近刊著書「風土」における最も独創的な全機的自然観を参照されたい。自分の上述の所説の中には和辻氏の従来すでに発表さ・・・ 寺田寅彦 「日本人の自然観」
・・・ 外国人のものでは下記のものを参照した。B. H. Chamberlain : "Bash and the Japanese Epigram." Trans. Asiatic Soc. Jap. Reprint Vol.1 (1・・・ 寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
・・・そこで本邦地名の問題に触れるとなれば、自然の勢いで、アイヌ語や朝鮮語による地名起原説を参照しなければならぬ事になる。そうなると問題は自然自然に推移して結局は日本語の成立問題にまでも多少は触れないわけには行かなくなるのである。 そうかと言・・・ 寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
・・・のために万歳を三唱」した。実際母は彼よりただ十八歳の年長者であったのである。彼の郷閭の人々のうちには彼の学者として立つ事が彼の Lord としての生活と利害の相反することを恐れるものもあった。この学位を得た後に二人の友人とイタリア旅行をした・・・ 寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
・・・他日機会があったらもう少し補充してまとめたいと思っているが、本書所載の他の論文にしばしば引き合いに出ている関係上参照の便宜のためにこのままここに採録した次第である。 寺田寅彦 「連句雑俎」
・・・結局洪積紀は地形図の百四十米の線以下という大体の見当も附けてあとは先生が云ったように木の育ち工合や何かを参照して決めた。ぼくは土性の調査よりも地質の方が面白い。土性の方ならただ土をしらべてその場所を地図の上にその色で取っていくだけなのだが地・・・ 宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
・・・ それは魚の毒もみにつかう山椒の粉で、それを使うと発破と同じように巡査に押えられるのでした。ところが佐太郎はそれを岩穴の横の萱の中へかくして、知らない顔をして運動場へ帰りました。 そこでみんなはひそひそと、時間になるまでいつまでもそ・・・ 宮沢賢治 「風の又三郎」
・・・ 毒もみをして魚をとってはなりません。」 というその毒もみというのは、何かと云いますと床屋のリチキはこう云う風に教えます。 山椒の皮を春の午の日の暗夜に剥いて土用を二回かけて乾かしうすでよくつく、その目方一貫匁を天気のいい日にも・・・ 宮沢賢治 「毒もみのすきな署長さん」
・・・これも亦各国の事情を参照して決議された。日本からは、松山、永田という二人の同志が出席した。 革命文学国際局はこの会議を機会として組織がえを行った。国際革命作家同盟となった。これまでよりは一層緊密な国際的規模で各国のプロレタリア文学活・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
・・・客は宰相令狐綯の家の公子で令狐※ 参照 其一 魚玄機三水小牘 南部新書太平広記 北夢瑣言続談助 唐才子伝唐詩紀事 全唐詩全唐詩話 ・・・ 森鴎外 「魚玄機」
出典:青空文庫