しんかいぎょ【深海魚】
水深200メートルより深い海に生息する魚類。巨大な水圧、暗黒、恒常的な低温、水の流動の少ないことなどのために、骨格や筋肉が軟弱、目や発光器の発達、または目の退化、口や胃が大きいなどの特徴が著しい。ハダカイワシ・チョウチンアンコウなど。
しんかいせいそう【深海成層】
水深1000〜2000メートルの深海底の堆積物 (たいせきぶつ) 。火山性泥・赤色粘土や生物の遺骸などからなる。
しんかいち【新開地】
1 新しく開墾した土地。 2 新しく開けた市街地。また、その地域。
しんかいてい【深海底】
排他的経済水域および大陸棚の外側に広がる公海の海底。1982年の国連海洋法条約によって、その区域と資源は人類の共同遺産とされた。
しんかいていこうぶつしげん【深海底鉱物資源】
深海底にある固体・液体・気体状の鉱物資源。深海底鉱業暫定措置法では、銅鉱・マンガン鉱・ニッケル鉱・コバルト鉱のうち、一つまたは複数を含む塊状の鉱石とする。海底熱水鉱床・マンガン団塊・コバルトリッチクラスト鉱床の3種類が知られる。
しんかいくっさくけいかく【深海掘削計画】
深海底を掘削・探索する研究プロジェクト。1968年に米国が単独で開始。1976年以降は国際協力事業となり、1985年に国際深海掘削計画(ODP)に改称された。調査開始から1983年まで、深海掘削船グロマーチャレンジャー号が従事。大西洋中央海嶺を横断する掘削調査を行い、海洋底拡大説を実証したことで知られる。DSDP(Deep Sea Drilling Program)。
しんかいにせん【しんかい二〇〇〇】
日本の海洋科学技術センター(現海洋研究開発機構)が開発した有人潜水調査船。日本初の本格的な潜水調査船として昭和56年(1981)に完成。最大潜航深度2000メートル。乗員は操縦者2名、研究者1名。支援母船「なつしま」に随伴する。日本周辺を中心に調査を行い、相模湾の初島沖でシロウリガイなどの化学合成生物群集を発見、沖縄トラフでは日本初のブラックスモーカーを発見した。平成14年(2002)に運航休止し、「しんかい6500」が引き続き調査を行っている。
しんかいろくせんごひゃく【しんかい六五〇〇】
日本の海洋科学技術センター(現海洋研究開発機構)が開発した有人潜水調査船。「しんかい2000」の後継として、平成元年(1989)完成。最大潜航深度6500メートルで世界一の潜航能力をもつ。内径2メートルの球形をしたチタン合金製耐圧殻に操縦者2名、研究者1名が乗り込む。日本近海以外にも太平洋、大西洋、インド洋などで海底地形や深海生物の調査を行っている。→よこすか
しんかいちょうこく【深海長谷】
海洋底に細長く続く谷。深海平原辺縁の扇状地に見られることが多い。富山湾の富山深海長谷が知られる。
しんかいへいげん【深海平原】
海洋底で勾配が0.1パーセント以下の平坦な領域。大陸由来のシルト・粘土・砂などが薄く堆積したところと考えられ、その縁に深海長谷があることが多い。