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・・・何故なら、此の二つの対立は、歴史の重大な歴史的事実であるからだ。 しかしながら、此の二つの敵対した客体の運動に対して、いずれに組するべきかその意志さえも動かす必要なくして、存在理由を主張し得られる素質を持つものが、此の社会に二つある・・・
横光利一
「新感覚派とコンミニズム文学」
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・・・ 私はこの事によって自分のもっと重大ないろいろな欠点を示唆されたように思いました。二 私は自分のイゴイズムと戦っています。イゴイズムそのものは絶滅は望まれないまでも、イゴイズムをして絶対に私の愛を濁さしめないことは、私の・・・
和辻哲郎
「ある思想家の手紙」