知恵出でて大偽あり
《「老子」一八章から》人間が素朴であった昔は、自然のままの生活で平和であったが、時代が下って、人間の知恵が発達すると、人為的な掟が盛んに作られるようになる。
知恵が回る
すぐにその場にふさわしい判断ができる。「いたずらとなると、よく—・る子だ」
知恵は小出しにせよ
知恵は一時に出してしまわずに、時に応じて少しずつ出すのがよい。
知恵を借りる
人に相談して、よい考えや方法を教えてもらう。「この際、長老の—・りるべきだ」
知恵を絞る
あれこれ苦心して考える。
知恵を付ける
わきの人が入れ知恵をする。
ちえくらべ【知恵競べ/知恵比べ】
知恵の優劣をきそいくらべること。
ちえこう【智慧光】
仏語。 1 仏・菩薩 (ぼさつ) の備える智慧の輝き。 2 阿弥陀仏の十二光の一。生きとし生けるものの無知の闇を滅する光明。
ちえしゃ【知恵者】
知恵のすぐれている人。
ちえねつ【知恵熱】
1 乳児にみられる原因のわからない発熱。昔は知能の発達と関係があると考えられていた。 2 俗に、頭を使いすぎたときに起こる熱。 [補説]文化庁が発表した平成28年度「国語に関する世論調査」では、「知恵熱が出た」を、「乳幼児期に突然起こることのある発熱」で使う人が45.6パーセント、「深く考えたり頭を使ったりした後の発熱」で使う人が40.2パーセントという結果が出ている。