人と屏風は直には立たず
屏風は折らなければ立たないように、人も道理に縛られず、適当に妥協しないと、世間を渡って行けない。
人にして恒無くんば以て巫医を作す可からず
《「論語」子路から》人間にとって最も大切な、いついかなる時も変わることのない良心を持たない者は、巫女 (みこ) や医者でも救うことができない。
人に善言を与うるは布帛よりも煖かなり
《「荀子」栄辱から》人をいたわり、ためになる言葉をかけてやることは、着る物を与えるよりもあたたかさを感じさせる。言葉の大切さを言った言葉。
人に事うるを知る者にして然る後に以て人を使うべし
《「孔子家語」曲礼子夏問から》他人に使われてみて、初めて人を使うことができる。他人に使われた経験のない者は、人を上手に使うことができない。
人には添うて見よ馬には乗って見よ
親しくつきあってみなければ、その人の本質はわからない。何事も実際に試してみなければ本当のことがわからない。
人に因りて事を成す
《「史記」平原君伝から》人の力に頼って事をする。独立心のなさをいう。
人の行く裏に道あり花の山
相場格言の一。利益を得るためには、他の市場参加者と逆の行動をとったり、注目を集めていないことに注目したりすべきという教訓のたとえ。
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し
《徳川家康の遺訓から》人生は長く、苦しいことが多いので、辛抱強く努力を重ねて進むべきである。
人の噂も七十五日
世間のうわさは長く続かず、しばらくすれば忘れられるものである。
人の車に乗る者は人の患えに載る
《「史記」淮陰侯伝から》他人から恩恵を受けた者は、その人の悩みを引き受けなければならなくなるというたとえ。