藪から棒
《藪の中から突然に棒を出す意から》突然に物事を行うさま。だしぬけ。唐突。「—の話」 [補説]「藪蛇」との混同で、「藪から蛇」とするのは誤り。
藪で馬鍬
「藪に馬鍬」に同じ。
藪に剛の者
《「やぶ」は「野夫」とも。また、「剛の者」は「功 (こう) の者」とも》草深い所にも優れた人物がいるということ。また、軽んじられている者の中にもりっぱな者が交じっているということ。
藪に馬鍬
《「馬鍬」は、牛馬にひかせる耕耘 (こううん) 用の鍬》生い茂った藪では馬鍬を使って耕すことはできないことから、できないことを無理にしようとするたとえ。藪で馬鍬。
藪に目
《藪の中にも人の目はありうる、の意から》どこでだれが見ているかわからず、秘密の漏れやすいことのたとえ。壁に耳。
藪をつついて蛇を出す
必要もないことをしたために災いを受けるたとえ。藪蛇。