ちゅうせいか【中性花】
雄しべ・雌しべとも退化または発育不完全で、種子を生じない花。アジサイの装飾花、ヒマワリの舌状花など。不登花。不実花。
ちゅうせいがん【中性岩】
火成岩のうち、二酸化珪素 (けいそ) の含有量が酸性岩と塩基性岩との中間で、52〜66パーセントのもの。閃緑 (せんりょく) 岩・安山岩など。
ちゅうせいし【中性子】
陽子とともに原子核を構成する素粒子。質量は陽子よりわずかに大で、電荷は零。記号n ニュートロン。
ちゅうせいし【中性紙】
インクのにじみ止めに、炭酸カルシウムなどの中性のサイズ剤を使った洋紙。紙の劣化を防ぎ、長期保存が可能。→酸性紙
ちゅうせいしかいせつ【中性子回折】
中性子の物質波としての波動性を利用した回折現象。結晶構造および磁気構造の解析をはじめ、物性物理学、材料科学の研究に利用される。
ちゅうせいしせい【中性子星】
ほとんど中性子だけからなる超高密度の星。半径は10キロ程度、質量は太陽の1〜2倍で、密度は1立方センチあたり10億トンにもなる。1967年に発見されたパルサーが中性子星で超新星爆発の残骸であることがわかった。
ちゅうせいしばくだん【中性子爆弾】
核兵器の一。熱や爆風を極力少なくして、中性子線の放射量を多くしたもの。生物に対する殺傷効果が大きい。
ちゅうせいしぼう【中性脂肪】
グリセリンと脂肪酸とが結合した単純脂質。動物では皮下・腹壁などに蓄えられるいわゆる脂肪のことで、植物では種子に多く、油脂ともいう。
ちゅうせいせんざい【中性洗剤】
水溶液が中性を示す合成洗剤。通常の石鹸がアルカリ性を示し硬水では使えないのに対し、硬水や酸の中でも洗浄力がある。毛織物や食器などの洗浄に使用。
ちゅうせいどじょう【中性土壌】
酸性土壌でもアルカリ性土壌でもない土壌。表層のpHがほぼ7の土。