五月の鯉の吹き流し
《鯉幟 (こいのぼり) は、口を大きくあけているが腹の中は空であるところから》心がさっぱりとしていてわだかまりのないこと。また、口先だけで胆力のないこと。
五月の桜で葉ばかりさま
「葉」の「は」と「憚 (はばか) り様」の「は」を掛けていったしゃれ。おそれいります、ご苦労さま、などの意に用いる。
さつきあめ【五月雨】
「さみだれ」に同じ。《季 夏》
さつきしょう【皐月賞】
日本中央競馬会が行うクラシックレースの一。毎年4月、サラブレッド系3歳馬により距離2000メートルで行われる。
さつきつつじ【五月躑躅】
サツキ2の別名。
さつきのせち【五月の節】
端午 (たんご) の節句。
さつきのたま【五月の珠】
タチバナの実。糸に通して輪にし、かずらなどにする。一説に、端午の節句に飾る薬玉 (くすだま) 。「ほととぎすいたくな鳴きそ汝 (な) が声を—にあへ貫 (ぬ) くまでに」〈万・一四六五〉
さつきのぼり【五月幟】
端午の節句に立てる鯉幟 (こいのぼり) 。ごがつのぼり。《季 夏》
さつきのみそうじ【五月の御精進】
陰暦5月に行う精進潔斎。→年三 (ねそう) 「—のほど、職 (しき) におはします頃」〈枕・九九〉
さつきばれ【五月晴(れ)】
1 5月のすがすがしい晴天。 2 陰暦5月の、梅雨の合間の晴天のこと。《季 夏》「うれしさや小草彩もつ—/子規」