・・・文芸家協会々員、日本ペン倶楽部会員、評論家協会々員〔一九四〇年一月〕 宮本百合子 「「現代百婦人録」問合せに答えて」
・・・研究会指導方針に、大変革を企てた。 ソヴェトのようなところでさえも、文学研究会は、いつしか文学青年の巣になる危険が顕著であった。研究会員は、勿論職場にある若い労働者が大多数を占めている。一日七時間働いている間、彼等はいい労働者であった。・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
・・・そして昭和九年度の文芸懇話会賞は会員である横光利一氏の「紋章」と室生犀星氏の「兄いもうと」におくられたのであった。 ところが、この金襴の帆を順風に孕ませた宝船、文芸懇話会というものの文学に対する性質の矛盾は、この一九三五年七月、文芸懇話・・・ 宮本百合子 「今日の文学の展望」
・・・これだけの経費をまかないながら、MRAの会員が会費を払ったという話はきいたことがない。 世界の疑惑の眼がMRAに集りはじめている。去年第一回のMRAの大会には、アメリカの名士が大勢出席したが、本年のコーの大会にはアメリカの上院、下院あわ・・・ 宮本百合子 「再武装するのはなにか」
・・・もと、クラブは会員組織だった。クラブを持っている工場又はその生産別職業組合に属するものだけ入れた。ところが、それでは一つ不便が起った。ソヴェトはプロレタリアートの国ではあるが、彼等のモスクワは社会主義都市計画によって建てられてはいない。昔々・・・ 宮本百合子 「三月八日は女の日だ」
・・・ 青少年を護る 青少年工がこの頃の景気の中で、とかく誘惑に負け、その青春を蝕ばまれるのをふせぎ又指導するために、厚生省が産業報国の機関を動員して、優良会員数名ずつを行動隊に組織し、工場地帯、玉の井、亀戸その他の・・・ 宮本百合子 「女性週評」
・・・ と問いながら、まわりに重なっている婦人講習会員の顔を見まわした。 ――わかる! ――わかります。 ――心配しなさるな! クズニェツォーは今日も繭紬の布だ。たっぷりした胸つきで、みんなの横に立っている。日本女に向って鼓舞・・・ 宮本百合子 「スモーリヌイに翻る赤旗」
・・・ 去る十二月二十日に行われた東京ユネスコ協力会発起人会で招請状を出した新居格氏は、ユネスコの本質上この会は会員の純潔な良心に期待しなければならないと力説されました。発言した方々のすべてのことばはここに一致していました。その会の委員として・・・ 宮本百合子 「一九四七・八年の文壇」
・・・ 日本における民主主義文学運動の過程はけっして平坦でありえないし、まして、会そのものと各会員の経済事情が逼迫していて、どうしても文学運動としての密度が分散させられがちです。各人の文学上の活動が既成ジャーナリズムのうちに散発します。このさ・・・ 宮本百合子 「一九四六年の文壇」
・・・、ゴーリキー、デミヤン・ベードヌイ、セラフィモヴィッチ、ファジェーエフ、バトラーク、グラトコフ、セリヴィンスキー、メイエルホリド、ベズィメンスキー、イズバフ、オリホーヴイなどが、バルチック艦隊文学研究会員、赤軍機関雑誌編輯者、赤衛軍劇場管理・・・ 宮本百合子 「ソヴェト文壇の現状」
出典:青空文庫