せんてんたいしゃいじょう【先天代謝異常】
⇒先天性代謝異常症
せんてんせいサイトメガロウイルスかんせんしょう【先天性サイトメガロウイルス感染症】
胎児が母体内でサイトメガロウイルス(CMV)に感染することで発症する病気。出生時に低体重・肝脾腫・肝機能異常・小頭症・脳内石灰化・血小板減少症・網膜症・痙攣 (けいれん) などの症状がある場合と、生後しばらくしてから、難聴や発達の遅れ、運動障害などが現れる場合がある。先天性CMV感染症。巨細胞封入体症。 [補説]母親が妊娠中に初めてサイトメガロウイルスに感染した場合に、胎児が発症する可能性がある。妊婦の1〜2パーセントがCMVに初感染し、そのうち40パーセントが胎児に感染するとされる。
せんてんせいシーエムブイかんせんしょう【先天性CMV感染症】
⇒先天性サイトメガロウイルス感染症
せんてんせいトキソプラズマしょう【先天性トキソプラズマ症】
胎児・新生児に起こるトキソプラズマ‐しょうトキソプラズマ症。妊娠中の女性がトキソプラズマトキソプラズマに初めて感染した場合、胎盤を通過して胎児に感染し、発症することがある。多くの場合、母親には症状は現れない。妊娠初期に感染すると、死産や自然流産となったり、重症化する傾向があり、脈絡膜炎や水頭症・脳内石灰化脳内石灰化などを引き起こす。妊娠中後期に感染した場合、出生時には症状がなく、成長とともに視力障害や神経症状などが現れることがある。 [補説]予防策として、食肉はよく火を通して調理する、果物や野菜は食べる前によく洗う、食肉や野菜に触れた後は温水で手を洗う、園芸・農作業・ペットの糞尿処理などの際には手袋を着用する、妊娠初期から抗体検査を受けること、などが推奨されている。
せんてんせいネフローゼしょうこうぐん【先天性ネフローゼ症候群】
新生児期に発症するネフローゼ症候群。腎臓にある糸球体の濾過 (ろか) 膜の形成不全により、血液中のたんぱく質が尿に漏れ出して、低たんぱく血症による腎不全を引き起こすことがある。生後3か月以降に発症する乳児ネフローゼ症候群を含めて言う場合もある。→ネフリン
せんてんせいきょだいしきそせいぼはん【先天性巨大色素性母斑】
生まれたときからある色素性母斑で、大人になったときに直径が20センチメートル以上になるものをいう。1歳の時点で、体幹部にある場合は6センチメートル、顔や頭にある場合は9センチメートル以上になるものが、これにあたる。悪性黒色腫になる可能性があるため、注意を要する。