匹田/疋田(ひった)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・そして八月の炎天にもかかわらず、わが空想のその乙女は襟附の黄八丈に赤い匹田絞の帯を締めているのであった。 順序なく筆の行くがままに、最う一ツ我が夏の記憶を茲に語らしめよ。 山の手の深い堀井戸の水を浴びようとかいうので、夏は水道の・・・
永井荷風
「夏の町」
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・・・ 浅草に行って その晩私は水色の様な麻の葉の銘仙に鶯茶の市松の羽織を着て匹田の赤い帯をしめて、髪はいつもの様に中央から二つに分けて耳んところでリボンをかけて居ました。紺色のカシミヤの手袋をはめて、白い大きな皮のえり巻・・・
宮本百合子
「芽生」
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