・・・そして、一生懸命、地方に新ソヴェト文化を撒きひろげるため、シベリア国立出版所の書記となって働き始めた。 紡績を専門に研究したマリエッタ・シャギニャーンは、今こそソヴェト同盟にとって、大切な一人の紡績技師、教師であった。彼女は、ドン地方で・・・ 宮本百合子 「プロレタリア婦人作家と文化活動の問題」
・・・や、文学サークルが特にゴーリキイに関する夕をもったばかりでなく、人民文化委員会芸術部、コム・アカデミイの芸術部、国立出版所、作家団等が協力してゴーリキイ展を開いた。ゴーリキイの当時までの全著作、原稿、様々の写真等が陳列され、興味の深い統計表・・・ 宮本百合子 「マクシム・ゴーリキイによって描かれた婦人」
・・・ロシア語はろくに読めないが、国立出版所で插画が面白いから買った本が一冊ある。題は「聖書についての愉快な物語」。第一頁をやっとこさ読んで見たら、こんな風に書いてあった。「諸君。一冊の本がある。それを教会で坊主が読むときには、みんな跪いて傾・・・ 宮本百合子 「モスクワの姿」
出典:青空文庫