てんちかい【天地会】
中国、清代の秘密結社。18世紀中ごろ、福建に起こり、華中・華南で組織。打富済貧を掲げてしばしば反乱を起こし、19世紀以降は反清復明 (はんしんふくみん) を唱えた。三合会。
てんちかいびゃく【天地開闢】
天地の開けはじめ。世界の初め。「—以来の出来事」 [補説]古代中国の思想で、天地は初め混沌 (こんとん) とした一つのものであったが、分離してこの世界ができたとする。
てんちげんこう【天地玄黄】
《「易経」坤卦から》天は黒く、地は黄色い、の意。天地の色、また、天地。「千字文」の初句。
てんちこんげんづくり【天地根元造(り)】
日本固有の最も原始的な家屋として想定される建築形式で、扠首 (さす) 組の切妻葺 (ぶ) き屋根を地表まで葺き下ろしたもの。
てんちしんめい【天地神明】
天地の神々。すべての神々。天神地祇 (ちぎ) 。「—に誓う」 [補説]文化庁が発表した平成30年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「天地神明に誓って」を使う人が32.1パーセント、本来の言い方ではない「天地天命に誓って」を使う人が53.7パーセントという逆転した結果が出ている。→神明 →天命
てんちそうぞう【天地創造】
天地開闢 (てんちかいびゃく) 神話の一類型。神が宇宙・万物をつくり出す話。特に、旧約聖書「創世記」に記されている説話。 [補説]曲名別項。→天地創造
てんちべに【天地紅】
巻物・巻紙などの上下の端を紅色に染めること。また、染めたもの。
てんちむよう【天地無用】
運送する荷物などに表示する語で、破損の恐れがあるため上と下を逆にしてはいけない、の意。 [補説]文化庁が発表した平成25年度「国語に関する世論調査」では、本来の意味とされる「上下を逆にしてはいけない」で使う人が55.5パーセント、本来の意味ではない「上下を気にしないでよい」で使う人が29.2パーセントという結果が出ている。
てんちがえし【天地返し】
1 土の表層と深層を入れ替えること。もとは農耕・園芸の用語だが、福島第一原発事故以降は放射性物質で汚染された土壌をこの方法で除染する意味でも用いられる。 2 味噌の製造過程で、均一に熟成させるために、仕込んだ味噌をかきまぜること。
てんちむきゅう【天地無窮】
天も地も永遠で、きわまるところがないこと。