しまだかずお【島田一男】
[1907〜1996]推理作家。京都の生まれ。満州日報の記者を経て、戦後作家活動に入る。新聞記者を主人公にした作品を多く書き、NHKテレビドラマ「事件記者」の原作・脚本を担当。他に「古墳殺人事件」「社会部記者」など。
しまだくずし【島田崩し】
島田まげを崩した髪形。島田まげの髪の余りを笄 (こうがい) に巻きつけてまげの前に置くもの。多くは芸者の風俗で、また、忌中などにも結った。
しまださぶろう【島田三郎】
[1852〜1923]ジャーナリスト・政治家。静岡の生まれ。横浜毎日新聞主筆。のち官界に入ったが下野。明治15年(1882)立憲改進党の創立に参加。以後、衆議院議員。雄弁家として知られ、ジーメンス事件暴露などの議会演説は有名。
しまだし【島田市】
⇒島田
しまだせいじろう【島田清次郎】
[1899〜1930]小説家。石川の生まれ。大正8年(1919)に刊行した長編小説「地上」がベストセラーとなったが、精神を病み療養中に病死した。
しまだぜんすけ【島田善介】
[1888〜1955]野球選手・指導者。栃木の生まれ。旧名、福田子之助。慶大の捕手として活躍し、明治44年(1911)米国遠征に参加。大正11年(1922)三田倶楽部 (クラブ) の一員として米国メジャーリーグ選抜チームを初めて破る。のち日本学生野球協会副会長を務めるなど、学生野球の発展に尽力。
しまだばんこん【島田蕃根】
[1827〜1907]幕末・明治期の仏教学者。周防 (すおう) の人。初め、修験道教学院の住職。一切経の校勘に努力し、福田行誡 (ふくだぎょうかい) とともに縮刷大蔵経を刊行。
しまだまげ【島田髷】
日本髪の代表的な髪形。前髪と髱 (たぼ) を突き出させて、まげを前後に長く大きく結ったもの。主に未婚女性が結う。花嫁の文金高島田をはじめ、締付島田・投げ島田など多くの種類がある。江戸初期、東海道島田宿の遊女の髪形から広まったという。しまだわげ。
しまだまさひこ【島田雅彦】
[1961〜 ]小説家。東京の生まれ。東京外大在学中に「優しいサヨクのための嬉遊曲」でデビュー、芥川賞候補となり日本のポストモダン文学の旗手として注目される。「夢遊王国のための音楽」で野間文芸新人賞、「彼岸先生」で泉鏡花文学賞を受賞。他に「天国が降ってくる」「僕は模造人間」「退廃姉妹」など。
しまだわげ【島田髷】
「しまだまげ」に同じ。