たけべあやたり【建部綾足】
[1719〜1774]江戸中期の読本 (よみほん) 作者・俳人・国学者・画家。津軽弘前の人。本名、喜多村久域 (きたむらひさむら) 。俳号、涼袋。画号、寒葉斎。賀茂真淵の門人。江戸で俳諧を業としたが、のち和歌に転じた。晩年は読本の作者となり、また文人画をよくした。読本「本朝水滸伝 (すいこでん) 」「西山物語」、画集「寒葉斎画譜」など。
たけべかたひろ【建部賢弘】
[1664〜1739]江戸中期の数学者。江戸の人。通称、彦次郎。号、不休。兄賢明とともに関孝和の門に入り、演段術を発展させた。円理(円弧の長さの計算法)を帰納法によって確立。天文暦理にも長じた。著「円理綴術」「不休綴術」など。
たけべとんご【建部遯吾】
[1871〜1945]社会学者。新潟の生まれ。東大社会学講座の初代担当教授。コントの社会学理論を基礎として、社会学を体系化。貴族院議員。著「理論普通社会学」「応用社会学十講」など。