枕を攲てる
枕から頭を上げ、耳を澄まして聞く。「隣室のひそひそ話に—・てる」
枕を高くする
《「戦国策」魏策から》安心して寝る。また、安心して暮らす。「資金繰りがついてようやく—◦して眠れる」
枕を並べる
1 並んで寝る。「親子三人—・べる」 2 大勢の人がそろって同じことをする。特に、同じ場所で倒れる。「—・べて落選する」
枕を濡らす
つらさや悲しさのあまり寝床の中で涙を流す。「失恋に—・す」
枕を割る
苦心する。考え悩む。「異病をわずらひ、医者に—・らすことなり」〈浮・娘気質・二〉
まくらあて【枕当て】
「枕カバー」に同じ。
まくらいし【枕石】
川原や浜から持ち帰って、死者の枕もとに置く石。埋葬ののち、戒名を書いて墓の上に置いたりする。
まくらえ【枕絵】
男女の秘戯を描いた絵。春画。笑い絵。
まくらえいぎょう【枕営業】
販売員などが、契約成立の交換条件として顧客と性的関係を結ぶこと。
まくらがい【枕貝】
マクラガイ科の巻き貝。本州中部以南の浅海の砂泥底にすむ。貝殻は円筒形で、殻高4センチくらい。殻表は滑らかで光沢があり、淡褐色の地に黒褐色の稲妻模様が走る。