かしわぎ【柏木】
1 カシワの木。 2 《カシワの木に葉守の神が宿るという伝承から》皇居警備の任に当たる兵衛 (ひょうえ) または衛門 (えもん) の異称。「—の木高きわたりより」〈かげろふ・上〉 源氏物語第36巻の巻名。また、主要登場人物の名。頭中将 (とうのちゅうじょう) の長男。光源氏の妻、女三の宮との密通を源氏に知られて悶死 (もんし) 。三の宮は薫(薫大将)を出産後、出家する。
かしわし【柏市】
⇒柏
かしわで【柏手/拍手】
《「柏手」は「拍手」の誤写か》神道において、神を拝むとき、両の手のひらを打って音を立てる礼拝作法。
かしわのくぼて【柏の窪手】
古代、食物を盛るために、カシワなどの木の葉を細い竹でつなぎ合わせて作ったうつわ。
かしわばさみ【柏夾】
凶事・火事のような非常の場合、冠の纓 (えい) を巻いて、白木の挟み木で留めること。「直衣 (なほし) に—にて供奉 (ぐぶ) せらる」〈平治・上〉
かしわばはぐま【柏葉羽熊】
キク科の多年草。山地の林下に生える。高さ30〜70センチ。葉は柄が長く、長楕円形で先がとがり、縁にぎざぎざがある。8、9月ごろ、白色の花を穂状につける。
かしわもち【柏餅】
1 しんこ餅を平たく楕円形にのし、小豆あんや味噌あんを入れて二つ折りにし、カシワの若葉で包んで蒸した菓子。端午の節句の供物とする。《季 夏》「手づくりの—とて志野の皿/秋桜子」 2 二つ折りにした布団にくるまって寝ること。
かしわレイソル【柏レイソル】
日本プロサッカーリーグのクラブチームの一。ホームタウンは柏市。昭和15年(1940)発足の日立製作所のサッカー部が前身。平成7年(1995)にJリーグ参加。 [補説]「レイソル」はスペイン語の王(レイ)と太陽(ソル)をあわせた造語。