桟道(さんどう)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・とした状に、一度すぼめた袖を、はらはらと翼のごとく搏いたのは、紫玉が、可厭しき移香を払うとともに、高貴なる鸚鵡を思い切った、安からぬ胸の波動で、なお且つ飜々とふるいながら、衝と飛退くように、滝の下行く桟道の橋に退いた。 石の反橋である。・・・
泉鏡花
「伯爵の釵」
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・・・ 主人は、パッパッと二つばかり、巻莨を深く吸って、「……この石の桟道が、はじめて掛りました。……まず、開通式といった日に、ここの村長――唯今でも存命で居ります――年を取ったのが、大勢と、村口に客の歓迎に出ておりました。県知事の一行が・・・
泉鏡花
「半島一奇抄」
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