みなくちギセル【水口ギセル】
もと近江 (おうみ) 水口の権兵衛吉久が豊臣秀吉の命で作ったキセル。青銅製で、桐の紋や吉久の銘などが彫られていた。のち、これを模したものをもいう。
みなくちざいく【水口細工】
滋賀県甲賀 (こうか) 市の水口で産する、籐 (とう) や葛 (くず) のつるで作った笠・つづらなどの細工物。
みなくちばな【水口花】
種をまいた苗代の水口に立てる木の枝。栗・ツツジ・山吹・椿 (つばき) などを立てて田の神の依代 (よりしろ) とする。
みなくちまつり【水口祭(り)】
苗代に種もみをまく日に、その水口で行う田の神祭り。神酒・焼き米などを供え、ツツジ・山吹・栗などの枝を挿す。苗代祭り。種 (たな) 祭り。水戸 (みと) 祭り。《季 春》