目に浮かぶ
実際に見ているように、頭の中に思い描かれる。「故郷の景色が—・ぶ」
目に掛かる
見える。目に留まる。目につく。→御目 (おめ) に掛かる「町の女房のよろしからぬ事ばかり—・りぬ」〈浮・男色大鑑・一〉
目に掛ける
1 ひいきする。めんどうを見る。目を掛ける。「課長が—・けている部下」 2 目にとめる。また、めざす。「—・けたるかたきを討たずして」〈平家・四〉 3 はかりにかける。→御目 (おめ) に掛ける「刻み昆布して—・けて売出し」〈浮・永代蔵・六〉
目に角を立てる
ひどく怒ってにらみつける。目角 (めかど) を立てる。「—・てるほどのことでもない」
目に障る
1 目の毒になる。転じて、見て不愉快になる。「相手の一挙手一投足が—・る」 2 視界を妨げる。「千巌の嶺—・り」〈海道記〉
目に染みる
1 煙などが目を刺激する。「タバコの煙が—・みる」 2 色彩などがあざやかで、視覚を強く刺激する。「新緑が—・みる」 3 見慣れる。また、見飽きる。「親しく—・みた民子のいたいたしい姿は」〈左千夫・野菊の墓〉
目に秋毫の末を察すれば耳に雷霆の声を聞かず
《「淮南子 (えなんじ) 」俶真訓から》動物の毛の先ばかりを見ていると雷の激しい音が聞こえない。小さい事に心が向いていると、重大な事に気づかないというたとえ。
目にする
見る。「よく—◦する光景」
目に立つ
人の目を引く。目立つ。「大柄で特に—・つ生徒」
目に付く
1 よく見える。目立つ。「欠点ばかりが—・く」 2 見て忘れられなくなる。「へそがたの林のさきの狭野榛 (さのはり) の衣に着くなす—・くわが背」〈万・一九〉