1 少し寒い感じである。うすさむい。「―・い秋の朝」
2 心が寒気を感じるさま。なんとなく寒いものを感じるさま。「厭世的な風潮に―・いものを感じる」
「考へてみると、―・いアルバムですね」〈太宰・小さいアルバム〉
出典:青空文庫
・・・時も妙に寂しそうな、薄ら寒い影が纏わっている。僕は其処に僕等同様、近・・・ 芥川竜之介「小杉未醒氏」
・・・同時に薄ら寒い世界の中にも、いつか温い日の光のほそぼそとさして来るこ・・・ 芥川竜之介「寒さ」
・・・い応接室へ、何か妙に薄ら寒い、厳粛な空気を与えていた。が、その空気は・・・ 芥川竜之介「将軍」