たにがわがん【谷川雁】
[1923〜1995]詩人・評論家。熊本の生まれ。本名、巌 (いわお) 。三井三池炭鉱争議や安保闘争支援で知られる。詩集に「大地の商人」、評論に「工作者宣言」「原点が存在する」など。
たにかわことすが【谷川士清】
[1709〜1776]江戸中期の国学者・神道家。伊勢の人。名は昇。号、淡斎。日本書紀を重んじ、古典・古語の研究にすぐれた業績を残した。著「日本書紀通証」「和訓栞 (わくんのしおり) 」など。
たにかわてつぞう【谷川徹三】
[1895〜1989]哲学者。愛知の生まれ。法政大総長。哲学で深い洞察を示す一方、宮沢賢治研究などの文学・芸術分野でも活躍。また、「人類主権」の立場からの平和運動でも著名。著「生の哲学」「茶の美学」「宮沢賢治の世界」など。
たにがわけんいち【谷川健一】
[1921〜2013]民俗学者。熊本の生まれ。平凡社の雑誌「太陽」の初代編集長を務めた後、柳田国男や折口信夫の影響を受け研究を重ね、日本人の死生観や世界観を探求した。昭和56年(1981)日本地名研究所を設立。平成19年(2007)文化功労者。著「南島文学発生論」「常民への照射」など。
たにかわしゅんたろう【谷川俊太郎】
[1931〜 ]詩人。東京の生まれ。哲学者谷川徹三の子。昭和27年(1952)、初の詩集「二十億光年の孤独」で脚光を浴びる。以降、詩作のほか劇作、作詞、評論、海外児童文学の翻訳などで幅広く活躍。詩集「六十二のソネット」「世間知ラズ」など。
たにがわこうじ【谷川浩司】
[1962〜 ]将棋棋士。17世名人。兵庫の生まれ。中学生でプロ棋士となり、昭和58年(1983)加藤一二三 (ひふみ) に勝利して史上最年少の名人となる。最短の手数で勝利する棋風は「光速の寄せ」「光速流」と呼ばれ、その後もタイトルを獲得。平成3年(1991)には竜王・王位・王将・棋聖の4冠を同時に保持した。平成9年(1997)永世名人(17世名人)の資格を獲得。令和4年(2022)現役棋士のまま永世名人を襲位。タイトル獲得27期は歴代5位。→18世名人森内俊之